立憲民主党に期待する。

   

立憲民主党が躍進して、独裁政治への瀬戸際で日本の政治の再生の可能性を示した。野党の分裂の中で、アベ政権が議席を3分の2確保した。この危機的状況の中で立憲民主党が日本の政治の最後の希望になっている。立憲民主党が枝野氏を中心にして、立党の精神を貫くことを願っている。最後の再生の機会であることを自覚して挑んでほしい。これから具体的に何をすべきかである。正面から憲法議論を行ってもらいたい。日本国民に憲法の意味を再確認させてもらいたい。憲法は政権に対して、政治の在り方を示しているものだという、立憲主義を思い出させてもらいたい。日本国憲法は世界の希望である。もし日本国憲法が平和の理想主義を失えば、世界は戦争の時代に突入することへの、歯止めを失うことになくなる。日本国憲法は世界の平和主義者の希望なのだ。グローバル企業利益主義の危険。自己本位の利益主義の蔓延。自国本位の武力に依存する右傾化の流れ。世界の希望が日本国憲法にある理想主義である。

21世紀の世界破綻の危機は刻々迫っている。アベ政権は世界のこの流れに遅れまいと、一国主義の一角を占めようとしている。しかし、自民党支持者は日本国民のうち3分の1以下に過ぎない。日本人の良心を信じて、立憲民主党は戦ってもらいたい。自民党の反憲法キャンペーンを払しょくしてもらいたい。憲法がアメリカにもたらされたものだという主張で何時までも憲法に泥を塗ることを止めてもらいたい。どのように出来たものであるかばかりを問題にするよりも、この憲法の考え方を論議すべきだ。まず立憲主義である。法律が憲法を逸脱してはならないという当然のことを再確認なければならない。その為には三権分立の意味から憲法裁判所を作る必要がある。その時の政府が憲法を逸脱してしまう法律の作成を出来なくしなければならない。現状では憲法の存在意義が薄れてゆく。政治が憲法を大切にするという認識がなければ、憲法論議など始まらない。

立憲民主党には国民に見える憲法論議を展開してもらいたい。改定の為の議論の前に、憲法9条にある平和主義を政治はどういう形で受け止め、実行するかである。国際紛争に対しての、平和的努力とは、政治としては具体的にどのように展開するのか。多くの国民が理想主義過ぎて、現実として受け止められないところである。現状は理想として掲げて置いて、無視しておけばいいという事になっている。しかし、武力による解決がないことも、世界の歴史を見れば見えてくることだ。戦争の悲劇は恨みと、悔恨を残すだけのものだ。人類は武力主義を捨てない限り、生き残ることは出来ない。武力を捨てる為に、具体的にはどのような手順で行くのか、長期的展望。中期的方策。今すぐに行う具体策。立憲民主党にはこれを示してもらいたい。武力主義の均衡は崩壊の歯止めに過ぎない。平和主義は希望への具体的な道でなければならない。単に掲げた理想であれば、憲法に従う政治とは言えないだろう。

立憲民主党が中心になる野党の共闘に突き進んでもらいたい。自民党のソフト独裁の内実は、自民党議員の権力志向の野合の産物に過ぎない。自己保身のために本当の議論を行う事を避けている。憲法を議論するとは、改正案を国会に出すというのではなく。その前提として憲法の位置づけを確かなものにするために、憲法裁判所が必要だという事だ。過去の自民党の中にはハト派と呼ばれる、憲法順守を主張する人も居た。今もいるのかもしれないが、一切の発言が聞こえてこない状況がある。すべての自民党議員が自民党草案を良しとしているはずがない。党内での十分な議論が展開されているとは思えない。自民党党員は自民党憲法草案に対しては野合しているに過ぎないのだ。全ての政治家が憲法に従い政治を行う義務がある以上、自民党議員も憲法を学び、根本から議論をしなくてはならない。野党も議員も同じである。そして、憲法に関する議論が、国民から見えなければならない。立憲民主党には憲法に関する国民運動を展開してもらいたい。憲法シンポジュームを全国各地で行ってもらいたい。

 

 

 

 

 - Peace Cafe