衆議院選挙公示
衆議院選挙が公示された。今回の選挙は、北朝鮮も、憲法改定も、原発も、地方創生も、消費税も、判断材料ではない。安倍晋三総理大臣をを良しとするか。ダメだと考えるかの選挙である。政権選択選挙という事を自公政権は主張している。これは間違った誘導である。アベ的政治を継続させるのか、拒絶するかの選挙だ。それはいよいよソフト独裁が浸透するかどうかの選挙でもある。ここで安倍氏が選挙に勝てば、忖度政治を追認したことになる。これだけは間違いのないことだ。安倍氏の周辺にいる権力志向の官僚も政治家も、安倍氏をさらに忖度することになるだろう。これがソフト独裁の実態である。王様の耳はロバの耳なのだ。裸の王様なのだ。周辺が安倍氏を担ぐことで、それぞれの立場を有利に導こうと考えるようになっている。そう考えたからこそ、森友学園事件が生まれたし、家計学園問題が生じた。それを国民が選挙で肯定してしまえば、つぎの時代はソフト独裁を良しとする時代になるという事だ。
安倍政権は全くの党利党略で衆議院を解散した。安倍晋三氏は加計氏が特区申請することを知らなかったとまで、嘘をついている。知らなかったか、知っていたかは確かに証拠はない訳だ。しかし、どう考えてもそれが嘘だという事は国民の大半が判断している。この嘘を受け入れてしまうかどうかの選挙だ。自民党、公明党に投票するという事は、政治には忖度も必要だし、政治は嘘も方便だと考えている人たちという事になる。今回の選挙はアベ政治を受け入れるか、新しい道を探るかの選挙である。実はどの政党が政権を取ったところで大した違いはない。社会党が政権を取ったこともある。民進党が政権に就いたこともある。それでも大きな違いはなかった。かつてであれば、自民党の中の派閥という自浄作用で、安倍氏は脱落したはずだ。ところが、自民党が忖度の塊になってしまったのだ。自民党に就職した議員ばかりになったのだ。
アベノミクスが日本の経済を立て直したと、その経済の回復を安倍政権は手柄だとしている。これは全くの嘘だ。経済は日本一国の問題ではない。特に大企業の経営は世界全体がどのように動くかによって、大きく影響を受ける。しかし、普通に暮らす人間にとっては、違う経済が存在する。これが庶民感覚の経済の実態である。格差社会の進行である。企業業績が回復したとか、失業者が減少したという事がある。しかし、小さな農業者や小さな自営業にとっては、ますます困難な希望のない時代に突入している。公平な競争など行われていない。競争が激化して、農業においても、企業的農業と、個人経営の小規模農業が競争を強いられている。しかも国の補助金政策は、大規模化や機械化に対して補助政策を進めている。小規模の個人経営の農家は補助を受ける大規模農業企業と競争しなくてはならない。これは、たぶん農業だけではなく、街の食料品店がコンビニエンスストアと競争しなくてはならないことと同じなのだろう。
そうした競争が、地方の疲弊に繋がっているではないか。日本中が様変わりを始めている。日本が崩れ始めている。美しい瑞穂の国はどこに行った。家を守るという封建的思想の影響を受けてきた、団塊の世代がいなくなれば、やせ我慢して地域や家を支えて来た世代がいなくなるという事になる。先祖伝来の田畑を守るという思いも終わることになる。あと10年すれば、日本は様変わりすることだろう。小田原の田畑は継続も危ういであろう。競争や能力主義が日本を変えようとしているのだ。「負けたっていいじゃん。ダメでもいいじゃん。」競争から降りることが許される社会にならなければだめだ。自分達のの都合だけで、衆議院の解散まで行う利己主義を、競争主義を許してはならない。今回の選挙は安倍政権を国民が忖度するかどうかの選挙になるだろう。アベソフト独裁を認めるかどうかの選挙になる。