麦の収穫終わる
大麦を6月19日に収穫した。小麦は11日だった。麦刈をすると、毎年思う事は、昔ならこれから田植えをしたという力量のすばらしさ。急いでやれば、何とか6月中に田植えができる。何度か挑戦したが、梅雨時の麦刈のタイミングが難しいうえに、田んぼの苗作りである。頭が混乱してしまいついに諦めた。よほど整理がついていて、完成した技術がなければ、不可能なことだと思う。理屈ではできるとしても、よほどの精神力がなければ、この混乱と不安は乗り切れない。麦刈もそうだったのだが、上手くできるのかどうか、頭から離れない不安がある。能力の限界で作業をしている。体力のこともあるが、主に頭の方の能力が限界なのだ。あれこれの手順である。バインダー、ハーベスター、コンバインの機械操作がある。雑草がかなりあるので、人数さえいれば手刈りの方が良いとも考えられる。今回は、小麦はコンバイン。大麦は手刈りで、ハーベスター。機械は何とか動いた。
こむぎは18,3%まで乾いていた。これは乾燥機で15,0%まで調整した。大麦はすでに15%台だった。そのままハーベスターで問題なく脱穀できた。今広げて干してある。今年は5月から6月前半が少雨で、麦の乾燥には良かった。小麦も、大麦もよい粒になっている。しかし、小麦は不作だった。反収で、200キロ弱ぐらい。大麦は反収300キロ近くありまずまずだった。いずれにしても今年は雑草にやられた。雑草があるとやはり収量は減るようだ。小麦は2度草取りをした。大麦は一度もやらなかった。大麦は草のないところは分げつがかなり良かった。もしあれで草が全くなければ、400キロ取れるという事だろう。それなら、草取りせずに300キロの方が良い。良く分からないが、草取りした小麦の方が収量が減ってしまった。気が滅入るほどである。結局のところ肥料不足のように思うが、それだけでもない気がする。
自給には、大麦も小麦もやることが良い。もちろんお米の裏作にやるのが一番である。それが技術力なのだろうが、そうすれば、耕す面積が30%減らせる。穀類が1年120キロ必要なら、麦で40キロお米で80キロという事になる。それは面積にすれば、50坪である。老人家庭の我が家は2人で120キロだ。若い人なら、一人で120キロだろう。若い人が自給するとして、主食の穀類は一人50坪計算しておけば、4人家族なら、7畝200坪あれば十分である。野菜は冬場は玉ねぎジャガイモで2畝。終わって、夏の果菜類。大豆は田んぼの畔に作る。結局のところ1反の畑があれば、自給なら一家族何とかなる。というような計算をすぐしたくなるのが癖だ。実際のところは、農地が余っていて始めれば、ついつい広いところでやることになるだろう。それでも自分の力量に合わせて、狭いところでやる方が良い。技術があれば、面積半分で収量倍である。自給が出来る人かどうかは技術である。
小麦も、大豆も、大麦も、お米も、お茶とみんなでやっている。今年はジャガイモも一緒に作った。来年は玉ねぎも一緒にやろうと計画している。一緒にやる方が楽だからだ。労力が少なくて収穫が多いい。しかも楽しい。一人の自給より、みんなの自給である。採れた大麦は麦茶と麦みそにする予定である。麦みそは作ったことがないが、来年初めて挑戦してみるつもりだ。3年に一回麦みそを作れば、その時の気分で、味噌を使い分けられる。雑草は、ネズミ麦とカラスムギである。どうも連作をしていると増えてくるもののようだ。前年落ちた種が再生してくるという事になる。これをどう減らすかが課題だが、一度、発芽させてから、取り除く。もう一つは思い切って株間を取り、間を耕運機で耕して除草する。70センチ30センチの畝幅を変えて、一列置きに耕運機を入れて、間は手取りするというのもある。例年は雑草対策である。