石垣の4月を描く

   

石垣の4月を描いている。朝でも20度以上ある。昼間は連日28度になる。小田原で言えば夏景色に代わり始めたくらいだ。緑が輝いて反射している。田んぼは穂が出ていると思えば、田植えをしたばかりのところもある。写真の絵は石垣飛行場に近い平得あたりにある橋の上である。1時間ほど描いたところだ。ここに来ると惹きつけられたような新鮮な気持ちになる。周辺では良い田んぼが行われている。どこに行っても同じようなものだが、写真を撮ってわかったのだが、前回と逆向きで描いている。運転席のハンドルによりかけるようにして絵を置いてみた。後ろの座席に座っている。水を汲むのを忘れたので、自動販売機で水を買った。これがあるので水はどこに行っても困ることはない。高くつくようだが、絵を描く水より自分で飲む方が多いい。筆を洗うことはまずない。

写真では写らないのだが、曇り空が地面に移っている。

今回は名蔵の方を描いてみようかと考えている。すぐ見に入ったのだが、田んぼを描く良い場所がすぐには見つからなかった。新しい描く場所を探していると、何によって描きたくなるのかが不思議なきがする。開けた空間の広がりのようなものにひかれる気がしている。広がっているとか正面に屏風のような畑があるとか。

何もない広がりである。海まで続く空間のうねり。そして水平線から空につながり、空は自分の頭上まで戻ってくる。地面と空に挟まれたような塊が感じられる。空が地面に写されているいるようにも感じられる。大きなうねりのような力が感じられる場所。どうもこういうところが描きたくなるようだ。先日、子供のころいつも見ていた境川村を描きに行って、そうか育つ頃こうした眺めを見ていたのだ。ということが分かった。甲府盆地という空間の塊を見て育った。これが大きな空間を見ると描きたくなる理由のようだ。畑や田んぼの区画が、貼り付けられたように坊が峯にあった。子供のころ見たものが描きたくなるように刷り込まれている。

 

赤に近い、沖縄の土色が見える。この土は描きたくなる。2日目の朝から1時間ほど描いたもの。この日は一日中描いたのだが、終わらない今日も明るくなったら引き続きやりたいと思う。初めて描く場所には時間がかかる。ここではタントの柱のないのが生きる。戸をすべて開いて、車の中で描いている。絵は運転席のところに於いて、後ろの座席から描いている。右側から日が差してきたので、用意のシートをガラスに張り付けた。これはどこにでも張ったり剥がしたりがきれいに出来るシートである。

 

 - 水彩画