2016緑肥の播種
2016/11/09
11月6日に緑肥を蒔いた。少し遅い播種になった。緑肥の種類としては、レンゲ、赤クローバー、からしな、2条大麦の4種類である。昨年の結果を踏まえ蒔き方も変えてみた。1番田んぼは冷えが溜まる場所なので、寒さに比較的強かったレンゲ2キロを蒔いた。播種方法はソバカスと種を耕してない田んぼに同時に蒔いた。その上からトラックターで浅く耕した。その上から藁をまき散らした。2番田んぼも川の際で同じく冷える場所なのでレンゲにした。ここは肥料不足の傾向が見えたので十分緑肥を育てたいと思っている。まずソバカスを撒いて、耕運した。その上からレンゲを播種した。5畝で3キロ蒔いた。トンボで均して藁を全量まき散らした。3番田んぼもレンゲ2キロここは苗床になるので、早く耕すことになる。面積の半分はトラックターで耕した。半分はそのままの状態。レンゲを撒いて全体に藁を撒いた。4番はレンゲが昨年繁茂したので、今年は何もしないで再生するのかどうか要するを見る。藁だけはまき散らした。
5番、6番、7番はトラックターが入れないこともあって、そのままからしなを2キロ蒔いて、上から藁を撒いた。8番は前日にトラックターで耕して、2条大麦2キロと赤クローバー2キロをバラマキ。9番も前日にトラックターで耕しておいた。大麦を蒔くつもりだったので、土をある程度乾わかせたいと考えた。やっとごんべいで負ける程度に、乾いていてくれていた。9番田んぼは病気が出ているので、少し肥料を麦に吸収させようという事で、2条大麦2キロほどをごんべいで筋蒔き。病気を克服するには良い土壌環境を作るしかないと考えている。そこで、燻炭160リットルを撒いてから大麦を播種した。10番は前日耕しておき、赤クローバーを蒔いた。やはり藁を撒いた。11番は冬水田んぼなので特に播種はしなかった。
昨年は10月中旬に播種したこともあり発芽は早かった。秋の寒さは1週ごとに大きく違ってくる。早く蒔けば発芽は早いし良い。しかし、秋の内の大きく育ってしまう。寒くなって寒さにやられる可能性が高まる。植物は小さい内は寒さに強い。稲も発芽したころはかなり寒さに強いが、5葉期を過ぎると寒さに弱くなる。昨年はそういう経験をした。ヘヤリーベッチなどはすべて枯れてしまった。今年はレンゲにして、播種を遅くしてどういう結果になるか。2条大麦に関しては、11月6日の播種は少し早い。こんなに早く蒔いたことはない。家の畑には11月末か、12月に入って蒔いて、比較してみるつもりだ。
稲わらはどうすればよいのであろうか。稲わらは籾重量とほぼ同じだけあると考えていい。1反500キロの田んぼなら、500キロの稲わらがあるという事になる。根を考えると、あと200キロくらいになるだろうか。腐植を増やすには稲わらだけでは足りない。緑肥は上手く栽培できると乾燥重量で1反1~1,5tになる。一年で堆肥を2トン入れるという計算になる。このぐらい戻して消耗する腐食量に見合うのではないだろうか。欠ノ上田んぼでは緑肥を蒔いた後に全体に藁で覆うようにして田んぼに戻している。広げておけば春までに腐植化する。田んぼに腐植質を増やすためである。腐植質を増やすことで、田んぼの土壌環境をよくできると考えている。土壌環境が良くなれば、病気の発生は抑えられる。稲わらに発生した病気を問題にして、稲わらを外に持ち出しても、消毒をしない限り病原菌は土壌環境によってはたちまち増殖する。田んぼを耕やし、乾かすというのも病原菌が土壌で越冬することを防ぐ一つの方法だ。そして、田んぼ自体を良い土壌環境にすることで、良い微生物や何でもない微生物が増加して、病原菌の大量発生を抑制する。病原菌を死滅させるというより、病原菌がいたとしても発病をさせない環境を目指す。田から藁は持ち出さない。