稲の収穫適期

   

10月9日から14日までとびとびで稲刈りをした。稲刈りをして6日から3日ほどで15,0%以下まで水分が下がっていた。天日干しではなかなかこれよりは下がらないだろう。14日に刈り取った11番の田んぼは、生育が遅れていたこともあり、まだ18,8%の水分があった。今年は予想した通り、稲刈り適期が1週間以上遅れた。しかし、適期をどう判断するかは難しく、いつも迷うところだ。穂の根元の籾に緑が残っている時期。と本に書いてあったのをうのみにしていた。これが自給農業では違っていた。自分の経験で考えなかった愚かな間違えだ。一番は葉の状態である。葉の緑が一つの穂に対して3枚緑の間は稲刈りはしない方が良いと考えている。まだ根が活動をしていて、葉は炭酸同化作用を続け、稲穂に養分を供給している。この時期を引き延ばすことは重要なことになる。上手く行けば未熟米が減少する。なぜか今年は無効分げつがすくなかったので効果は高いと考えた。追肥をしている訳ではないので、稲刈り時期まで余分な養分が残っていることは考えにくい。

稲の刈り取りの適期は籾の水分量が25%より下がった時と言われている。どうもこれも自給ではおかしい。刈り取り時期は20%より下がった方が良いと考えている。もみの水分で考えること自体が良くない。ここでも葉と根の活性状態で判断すべきことだ。具体的な理由ははざがけをするのだから、刈り取りが早いと乾きにくいという事がある。雨などが降ればいつまでも乾かない。それくらいなら、稲穂のままで15%まで乾かしてしまい、そのままハーベスターに掛けた方が良いと考えた。稲穂のままでも倒れず15%まで乾くのであれば、はざがけと同じではないかと考えたのである。それで実験的に、手刈りをしながらそのままハーベスターにかけて、籾にしたことがある。刈り遅れると胴割れ米が増えるという事も言われるが、その時は全く胴割れにならなかった。味が悪くなるとも言われたが、むしろおいしくなったと感じた。それ以来稲刈りは出来る限り遅らせる方が良いと考えるようになった。

そもそも乾く過程で胴割れ米が増加するくらいなら、はざがけの最中にも胴割れが起ることになる。しかしはざがけでお米はおいしくなると言われるぐらいで、胴割れ米が増えるなどということない。乾くという事と胴割れのイメージで連想しているだけのことだ。むしろ急速な機械乾燥にかけると胴割れが増える。この結果から、乾くと胴割れになると思い込んでいるのではなかろうか。田んぼでは穂が100%と黄化しても、止葉はまだ緑である。3枚の葉が緑であれば、まだ根が生きているのだ。根が死んでいない稲に於いては、十二分に根の力を生かした方が良いのではないだろうか。稲刈り前の1週間で、1%収量が増えると考えている。2週間遅らせることが出来れば、2%増えると考えていいと思う。まだお米が20%を超えたの水分量である間は、膨らみ続けている。少なくとも稲穂の付け根のお米は成長をしている。稲穂に緑が残っている間に稲刈りをするなどもったいなくて私にはできない。

しかし稲が倒れるから刈るしかない。つまり、バインダーで刈り取れる限界が稲刈り適期。手刈りならさらに遅くともいい。畝取りの稲であれば、しっかりした稲株であっても、玄米の水分量が15%まで田んぼに於いておけば普通は倒れる。倒れないなら、そのまま置いておいても構わないのではないだろうか。はざがけをしないでハーベスターにかければ、ひと手間楽である。最近秋の長雨が続く。稲刈り時期になっても一向に田圃は乾かない。バインダーがぬかるんで作業に力がいるので困る。続けて、はざがけの棹がのめり込むような状況である。だから、出来るだけ稲刈りを遅らせる方がこの点からもいい。胴割れの原因はそもそも稲の生育にある。胴割れ米が刈り遅れにより起こるとしても、その主たる原因は夏場の開花期の高温による。経験的に胴割れはしたことが無いので正確なところは分からない。

 

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