台風と倒伏

   

 

台風9号が通過した。風速30メートルくらいは吹いたと思う。それなりに強い風であった。朝から12時間ぐらい強い雨と強い風が吹いた。午後になって台風が館山に上陸したといったあたりで一度風も雨も収まり、一安心した。ところがそのあと吹いた風が強かった。かなりの稲がなぎ倒された。地面が固まっていなかったマイナスが出た。何とか立ち上がる範囲と期待している。今回倒された様子を観察すると、代掻きの影響もあることが分かる。代掻きを何度もしたところが倒れる。代掻きを何度もしたところは、肥料が利きすぎているように、緑色が濃かった。代掻きをするときにみずもりがひどい当たりは何度も、深めにやるようにしている。そうした場所が葉の緑が濃くなる。水口が水温が低いために生育が遅れて青いのと似たような感じで、葉色が濃くなっていた。何故だろうと理由を考えていた。深い代掻きの方が生育が良くなるという事なのだろうか。

間断灌水を続けていた。地面を少しづつ固めようと考えていたからだ。少しづつ硬くなっては来ていた。少しタイミングが遅れたかもしれない。穂が重くなってくるころには、もう少し地面は硬くなっていた方が良い。タイミングとして間断灌水にもう少し早く入るようにしよう。分げつが完全に取れないうちでも、間断灌水に入る方が良いようだ。穂は出穂すると日々に重くなり、弓なりに穂を曲げてゆく。この穂が大きく重ければ、風で地面につくように繰り返し繰り返し揺さぶられる。稲は大きくなびいて耐える。その結果稲はなびいたまま倒れ込む。これは倒伏と言っても稲の根元が折れたわけではない。かなり倒れてもまた立ち上がる。下手に立ち上がらせようと反対側に倒せば折れてしまう事もある。まずは様子を見ようと思う。

倒れたのは3,4番で写真は実はない。辛いので写真を撮らなかった。倒れた原因は緑肥の繁茂である。レンゲが両方の田んぼですごい量だった。レンゲ緑肥の田んぼが倒れるという話は聞いていたが、今までそういう経験がなかった。今年は初めての経験をした。もう一つはサトジマンを長年自家採取している内に品種の交雑が起こり、背丈が伸びたような気がする。今年は慎重にもち米が混ざらないようにしているのに、一部喜寿糯のような赤い野毛の乱れが起きている。来年は種もみを購入することにする。倒れた稲は昨日の夕方には、少し起き上がってきた。今朝行けば回復しているのではないかと期待している。全体が倒された訳ではないので、一部を結わくようなことで何とか対応できるのではないかと考えている。

 - 8月, 稲作, 緑肥