11月の自給作業

   

すでに発芽した緑肥

11月は大豆の収穫が重要である。今年はどうも大豆の乾燥が遅れている。たぶん21日あたりにまで収穫が遅れそうだ。天候のせいなのか、豊作のせいなのか、あるいは肥料が残っている為なのか。豆は多そうに見える。作業の連動を考えておかなくてはならない。例年14日あたりには作業が出来たので、この1週の遅れが麦の方にどう影響するかである。麦の播種は11月中出来れば間に合う。遅くとも21日に大豆を刈り取り、すぐ小麦の播種の準備に入らなければならない。21日に大豆の収穫と堆肥まきは同時に行う必要がある。そのあとすぐ耕運してしまい、もう一度、28日に耕してから、種まきを行えば何とかなるだろう。昨年は2週置いたのだが、1週でもなんとかなるだろう。翌週の11月中の麦の種まきはぎりぎり出来ることになる。昨年も11月末の播種だった。小麦の播種は12月に入らない方が良い。大麦の方なら12月でも大丈夫である。

 11月の自給畑はタマネギの植え付けを今年も挑戦する。昨年は狭いところにぎっしりと玉ねぎを植え付けて、草取りだけは熱心に行った。この作戦が成功して、玉ねぎは十分1年分出来た。大玉にはならなかったが、しっかりした良い球になって、少しも劣化してこない。11月はともかく畑の片づけを終わらせ、そら豆と、サヤエンドウを播く。そして、タマネギの植え付けである。夏の間、ビニールをかけておけば、草の種が、抑えられるという目論見は完全に失敗して、草にやられてタマネギ苗はまた失敗をした。情けないが今年もまた購入苗である。それでもなんとかしっかりとタマネギは作りたいので、狭い範囲で、完全な草取りをすることにしたい。要するに草取りのしやすいベット作りである。毎年、草取りが遅れて良いタマネギが取れないので、今年こそ頑張りたいという気持ちだ。それでもまだ保存タマネギが幾らかあるので、不十分とはいえ、自給としては乗り越えてきている。トマトはまだできている。11月でも少しは取れるだろう。大豆は、枝豆段階で食べたが、極めて美味しいものだった。家で作る小糸在来は枝豆でも抜群の甘みがある。

クンタンを作り始めている。クンタンは11月には出来るだけ作る必要がある。クンタンはいくらあってもいい位素晴らしい材料である。今年は円錐に積んで燻炭を作っている。良く田んぼでやっているやり方である。良い燻炭ができるのは確かなのだが、問題は消火することが難しいということだ。広げて水をかける。相当な水をかけたつもりでも、いつの間にか再燃している。養鶏場の床に入れるのもいいし、田んぼでも、畑でも入れれば土壌が良くなる。今年は特に田んぼで病気が出たので、その対策のためにも燻炭を入れたい。微生物の増加になるし、酸性土壌の改善にも成る。500リットルの大きなクンタン製造器で、10杯位は作る。間に合わないので山住にして作りたいとも考えている。1回に2台で作り現在2回終わった所だ。まだ、3,4回はやる事になりそうだ。家の畑も同時並行で進める。

10月29日に中山間地の補助金の現地確認で、神奈川県と小田原市の立ち合いの検査が行われた。今年1年の田んぼ耕作に対する現地確認が、田んぼが終わってからということで、せっかく良くできていた田んぼが見てもらえれば嬉しかったのだが。すでに緑肥が蒔かれて、芽は出て来ている。緑肥作物の栽培も、田んぼ耕作の中で行われていることなので、この段階を見てもらうのも悪いことではない。ここでの指定が、出来れば広がって小田原での農業の維持の一役となってくれればと考えている。

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