久野イオンタウンの進捗状況
久野にはイオンタウンが出来る。その事で、連合自治会ではこの1年に5回ほどの説明を受けた。その内容の繊細な所は公表しないという約束をした説明だったので、内容を書いた事はなかった。しかし、自治会長を終われば、イオンの進行状況についても知る機会が無くなると思われる。書いて良い範囲で、記録してておきたいと思う。久野連合自治会では、かなりの事項に渡る要望書を出している。それに基づき毎回説明があった訳だが、要望書に対する回答はまだ出ていない状況。しかし、イオンの出店計画自体は、行きつ戻りつしながらも、一貫して近い時期に着工すると言う事が説明されている。総面積は8ヘクタールというから、大きな物である。一部が住宅になり、かなりの面積のショッピングセンターが計画されている。イオンタウンと言っても様々なようだが、久野の場合はテナント募集をして、店舗を形成すると言う事のようだ。大きなビルが建てられてデパートの様な物が出来る訳ではない。
誰しも心配になるのが、この場所が道路状況が悪いという事である。これは秦野の場合も似た状況だった。何しろ久野では道路は行き止まりに近い状況である。しかも小田原と南足柄を繋ぐ、重要な路線に当たる。市役所の方向から、南足柄に抜ける道路の奥まった所に予定地はある。そこに日本たばこの大きな工場があった。昔から、このあたりは渋滞の問題は出ていた。市役所、市立病院、小田原警察と集中している上に、近くにスパーが3つある場所だ。歩道が無いという事で、バス停にバスがいるときは、すれ違いもできない道路しかない。都市計画では、小田原厚木道路のトンネルのさらに下に、トンネルを掘って、南足柄に抜ける道路計画がある。その道路が出来れば状況は変わるのだろうが、現在のところその着工については、具体化されていない。イオン周辺の道路問題というより、道路計画が自体が停滞している所に、根本問題はある。
また、そのトンネルの一番上には、久野の峰線と言われる、道路計画もあり、フラワーセンター方面と将来つながる様な噂を聞いた事がある。フラワーセンターからは、箱根方面の1号線に抜ける道路が計画されている。この峰線は古い時代には箱根越えをして酒匂川を渡る、東海道と並行した道があったという事である。イオンタウンの予定地は交通の要所である。そこで、イオンタウンも将来を見越した道路計画を、県や県警から要望されているのではないだろうか。また、こうした郊外型のショッピングセンターが出来ると言う事は、中心市街地の衰退につながる。多分、イオンは久野から南足柄に掛けての配達型の販売を考えるのではないだろうか。老齢化に伴い、今後そうした需要が増大するはずである。今では、久野は宅配サービスの範囲に入っていない。久野に出来ればそういう点でも状況が変わる気がする。
県の未病の仕組み作りにイオンタウンは協力して行くそうだ。具体的には、未病をテーマにしたテナントを入れると言う事らしい。想像するに、薬局の様な物が、自己採血型の血液検査機能を備えると言うような事なのか。併せて健康食品の販売とか、健康相談所の開催など考えられるのだろうか。しかしあくまで営業テナントがいるのかという事なのだろう。そうしたテナントが入らない場合実現はできない。従来の説明では、来年の春くらいには出来ると言うような事だったが、現在着工もしていないのだから、それまでには到底できそうにもない。それでも周辺道路の整備のために、動いている事は確かで、向かいのパチンコ屋さんの脇を通り抜ける道路を作る事になったそうだ。説明では周辺道路の計画調整をしているという事が着工が遅れている原因とのことである。しかし、その原因の詳しい説明はなかった。