9月の自給作業

   

陽朔 中盤全紙 しばらく、中盤全紙が続く、写真の撮影の都合である。どの絵ももう一度見ると又描く所が出てくる。完成ということになかなか至らない。この感覚はどういうことなのかと思う。意味があるのか、ないのか。

9月は稲の仕上げである。今年は9月後半の稲刈りに成りそうだ。出来れば10月まで稲が倒伏せず、維持してくれればと思っている。後2週間の水管理の頑張りである。根がしっかりしていて、後半の熟成は重要だと考えている。出穂から35日が一般の刈時の目安だとすれば、もう1週間は最低でも長い方が良いと考えている。2週くらい先でも、問題はない。45日ぐらいか。その為には、根が最後まで生きていることだ。充分に熟したお米の方が美味しいに決まっている。早めに稲刈りした方が美味しいと考える人がいるのだが、それは自然栽培ではないからだろう。自然栽培ではハザ掛けで干す。ハザ掛けで干すには、稲刈りの時にすでにかなり乾き始めている方が良い。少なくとも穂を見て、穂の根元の何粒かに緑が残っているくらいで刈れば、刈り遅れはない。刈るのを遅らすもう一つは、収量が上がるということがある。最後の追い上げである。止葉にいつまでも緑が残っているように栽培する。それは根がまだ活動している目安である。良いお米とは、元気な稲に実るお米ことだ。収量も畝どりが目標である。

根が早く弱り、止葉が黄色くなってしまうようでは粒張りが悪い。粒張りの良さがお米の最後の決め手だ。根の力があれば粒張りが良くなる。根が早く枯れてしまうのは、土壌と水の管理である。土が充分に良いものになれば、根は最後まで生きている。生きているとは腐敗しない土壌と言うこと。それにはできる限りの間断灌水である。土を固めながら、酸素を送り、流し水をしてゆく。この加減は倒伏との兼ね合いで、見極めの困難な作業なので、明日まとめて水管理として書きたい。稲の仕上げが収量には大きく影響をする。遅れ穂がどこまで実るかどうかである。田植えを2,3本でやると、中央の穂が大きく、実りも良くなるのは当然である。孫分ゲツになると、穂は2,30%小さくる。そしてひ孫分ゲツや遅れ穂になれば、青米でとどまる場合が多い。最後の穂まで、十分登熟させ大きな粒に実らせることができるかどうか。稲を倒しては成らない上のことだが、これを目標に観察しながら行うのが、9月の水管理である。

大豆は花が咲き、実り始めている。ちょうど良い時期に雨が降り始めて、大豆には恵みの雨だった。今年は、初めて土中緑化法が少し効果が出始めているのかと思われる。まだ結果は分らないが、土中緑化苗には堆肥を多く入れてみた。その影響がわずか見えてきている。この後9月の展開次第で、土中緑化法が本当に意味があるのかが分る。9月に雨がないと、水やりをしなくてはならない。今のところ何とか雨が降り始めて、土は充分に濡れている。花が咲いて実になるのかならないのかの差に、水が影響するというのだが。田んぼ跡から山の畑に変えてから水が心配だったのだが、平地の畑の様には土が乾かないということが分ってきた。雨量が平地の倍ある。また朝の露が平地より多いい。案外に水は大丈夫なのかとも思えてきたので、9月の大豆と水分の関係の観察を重視したい。今のところ花の数はそこそこある。

野菜はゴーヤ、キュウリ、は余るほど取れた。トオモロコシも出来が良かった。甲州トオモロコシは虫にやられなかった。味が違うということは分ったのだが、昔の様においしいとは思わなかった。種は残したので、また来年挑戦するつもりだ。ピーマンはそこそこ。ナスがまたダメだった。虫にやられた。これは最近毎年繰り返している。カメムシだ。これがびっしりついて木を弱らせてしまう。いくら取ってもすぐ集まるので、やられ始めたら諦める。この所もう一度回復傾向にある。コンポスターに作っているのは虫が目につくので、何とかなる。大して食べる訳ではないので、来年からは、コンポスターだけにしようかと思う。トマトは今頃なり始めて来た。9月に入ったらすぐ、1、大根 2、白菜、3、キャベツ 4、こかぶ、5、タマネギ6、ブロッコリー 7、ニンジン 8、ホウレンソウ (4日に実行)を播こうと考えている。畑は準備してある。これで結構来年前半の野菜になるのだ。そばはまた倒れた。肥料がわずかでも残っている畑で作ることはできないようだ

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