賭博依存の疑い536万人 厚労省

   

三津浜富士 3号 三津浜ノ上の方から良く描いたのだが、最近みかん畑が荒れて、入れなくなってしまった。

ギャンブル依存の人が、成人の5%もいる日本国。日本は世界でも断トツの賭博国と言うことに成りそうだ。厚労省が発表した数字である。このタイミングでの発表は、以前より言われていた厚労省がカジノ反対の立場だということが、本当だったということである。勇気ある発信をした。全国で推計536万人賭博依存者がいる。厚生労働省研究班の調査でわかった。成人の約5%に上り、世界のほとんどの国が1%前後にとどまるのに比べて日本は非常に高い割合と厚生労働省研究班代表、樋口進氏は警告している。親戚の人に、パチンコ依存症で親子兄弟すべての親戚に、お金を借りた人がいる。パチンコをやりたくて、サラ金で借りてしまうのだ。何とかサラ金で借りられないように手を打とうとしたのだが、より怖い金融で借りてしまう。ほとほと親戚中が困り果てたのだが、自慢の息子が大きくなって、地元の役所に勤めるようになった。その息子が、お父さん、自分も給料をもらうようになったのだから、お父さんの借金は自分の責任に成る。このままパチンコを続けたら、自分も役所に居られなくなる。こう言って説得して、やっと止めてくれた。

ギャンブルに溺れる人が、5%いると言うことは、その周辺の人も巻き込まれてたぶん、国民の20%くらいの人がギャンブルで困っているはずだ。マイナス効果を考えたら、経済効果は確かにあるとしても、国全体では大きな損害が起きている。町のあちこちにパチンコ屋と言う現金への交換と言う違法性を、社会が認めているギャンブル場がある。普通の人が暇つぶしに出入りするような国は、日本だけだろう。競馬、競輪、競艇と公営賭博も盛んである。この深刻な状況に慣れてしまっているということが異常事態だ。ごく普通の人が、賭博を健全な娯楽だと考えていることが、日本の特殊性だ。経済の為なら、賭博場でもかなわないという政治の神経は、異常だという自覚が必要である。確かにパチンコぐらいと考え人、又そういうことに溺れない自制心のある人もいる。しかし、この先格差社会の深刻化に伴い、賭博で身を滅ぼす人の増加は深刻な社会問題になるはずだ。

ギャンブル好きの衝動は、人間だれにもある。しかし、それを抑えることが人間の倫理であり向上だ。法律で人間をダメにする賭博が合法化され、公営賭博が存在することが人間の劣化だ。欲望に任せてギャンブルに溺れれば、健全な日常を送ることができなくなる。それだけ面白いことであるのは認める。ギャンブル依存を克服することが、すべての人に課せられた努力目標ではないか。ところが、日本では国や市町村が、税金が足りないから、ギャンブルが奨励している。これでは子供たちに示しが付かない。加えて、カジノをやれば国の経済が潤う。2兆円以上の経済効果があると浮かれている。私の感触ではそれ以上のマイナス効果があるとしか思えない。いよいよカジノ法案が通りそうだ。全く道徳も何もあったものではない。公明党が健全な宗教政党であるなら、この点だけは反対するはずである。カジノ推進議員連盟の議員たちを、道徳教科ではどう扱うことになるのか。

賭博の背景にあるのは、資本主義というものだ。利益を上げると言うことを正義としている。資本が利潤を追い求めることは、権利になっている。安倍政権では、アベノミクスの推進から、一般の人に小額の株取引が奨励されている。無税にして、庶民を株取引に引き込もうという政府の作戦である。貯金が株に誘導されれば、株価が上がるだろうという、アベノミックスである。こんな悪辣なことを考えるのが、安倍政権の取り巻きである。こうして人間が不労所得で、利益を得ることが奨励されれば、額に汗して働くという美徳は、どこへ行くのだろう。自分が食べるものを、自分の身体で作る。この農耕民族的な日常こそ日本人が大切に守るべきものだ。一獲千金の夢を追うような暮らしは、アメリカンドリームで他所の国のことにしてもらいたい。愚民政策はいい加減にしてもらいたい。

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