沖縄の知事選挙
鳥海山雪 10号 夏の今頃に雪の絵。季節とか関係なく一年中様々な季節の絵を描いている。
沖縄では、仲井真知事が3選出馬を表明した。前回の知事選では、辺野古移設に反対と表明していたはずだったが、どこか曖昧なまま知事選挙で当選した。そして、平然と辺野古移設を容認してしまった。その上に、今回は明確に辺野古移設推進を表明している。この人は人間としておかしい人だと思う。発言があいまいで、ごまかしに満ちている。これほど大切な公約を簡単にごまかしてしまうようでは、政治家の資格がない。こんな人をまた知事候補に推すという、沖縄自民党並びに政府自民党は間違っている。辺野古移設への代償としての、沖縄予算の獲得を自慢する仲井真知事の姿は見るも哀れであった。沖縄は基地問題という大きな課題がある。産業の問題から、雇用の問題なども存在する。知事選に置いて、沖縄をどういう地域に方向ずけるのかが、十二分に議論されるべきだろう。そうだとしても、沖縄基地偏重の差別状態をどう解消して行くかが、焦点になることは間違いのないことだろう。
何と言っても明確に辺野古移設反対を主張してきた、沖縄公明党がどう動くかが焦点であろう。公明党がここでも、長年の主張を変える可能性が高い。公明党は平和憲法を歪めた政党である。公明党が与党にへばりつく理由を考えてみれば、政策も党としての主張も存在しないように、意見が変わってしまった。何が平和の党だろうか。公明党に平和を期待して投票した人は、裏切られたわけだ。創価学会という宗教団体は、思想や哲学や理念のない宗教なのだろうか。自己保存的な現世利益だけの動きをしている。自分達の利権の為に、宗教理念の様なものすら、ぐずぐずになってしまう。創価学会信者は公明党の動き方を、これで良しとしているのだろうか。それほど適当な人達なのか。沖縄の選挙では、公明党の動きで、選挙結果が変わる。沖縄公明党が米軍移設反対を本音で主張しているなら、仲井真知事を支持する訳がないと思う。公明党はせめて、自由投票にしてほしい。
沖縄の基地軽減は、沖縄の人たちの願いとして共通であろう。これには自民党も野党もない。しかし、基地を軽減してその後どういう地域に成るべきかなのだろう。住んでいない人間がどうこう言えるものではないが、政府は具体的に提案して沖縄差別を解消して行くべきだろう。私に分ることが少しあるとすれば、沖縄では大半の稲作を止めてしまい、国際競争力など全くない、サトウキビを推進したことが間違いの始まりだ。花木園芸など、沖縄の気候を生かした農業は模索されたが、国際競争力ということになれば、本土の稲作以上に難しい環境にある。肉牛や、アグーなどのブランド豚、には展望はあるのかもしれない。養鶏についても、本来の鶏の性質からして、適地のはずだ。自然環境を生かして、沖縄ならではの農業の方向を見出すことができれば、変えがたい個性のある農業地域に成る可能性はある。
沖縄の振興策を選挙公約として、自民党はいくつか出している。南北縦貫鉄軌道、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の規模拡充、那覇空港第2滑走路。その他沖縄経済特区として様々な措置が取られている。にもかかわらず、なかなか効果が出ていない。沖縄の世論調査では、74%の人が、辺野古移設に反対をしている。基地編重を沖縄に対する差別として感じている。だから、保守とか、革新とか、言う前に、差別は止してくれという叫びがある。弱い地域には、補助金を入れるから迷惑な物も我慢をしろ。こういう不正義な発想を止めさせるために、沖縄には頑張ってもらいたい。公明党の山口代表の現在の発言は、与党の自民公明で支持できる人を知事候補にしてほしいと発言している。今のところ様子見である。こうしたぐずぐずした態度が、日本の政治をかけ引きにして、政策選挙にしない要因になる。