小田原市環境事業センター

   

小田原市環境事業センターというのが正式名称であるが、ごみ焼却場とリサイクルセンターである。61名の働いている方々に申し訳ないがついごみ焼却場と呼んでいる。新任自治会長研修で、見学をさせてもらった。今回の特徴は、日立の作ったごみ焼却炉のコマーシャル映像を見たことだ。いいことだけが映像化されていた。会場で質問が出たのだが、小田原市の紙の分別の内容を正確に分っている人は、どのくらいいるだろうか。絵を描く昔の友人にとてもこだわる人がいた。その人はごみを指定通り、正確に出さないと気が治まなくなっていった。事業センターに問い合わせては、出していたのだそうだが、ついに、出せなくなり、ごみ屋敷になってしまった。嘘のような本当の話である。紙の分別は大きく3つあるらしい。段ボールなら、段ボールでまとめて出すこと。雑誌本類は又別にまとめて出す。こうしたものはひもで縛って出さなくてはならない。カレンダーならどこに出すか。新聞紙はどうするか。ビニールコーテングのような紙は、どうなのか。

紙と言っても、ビニールと境界の様なものもある。役所などから送られてくる大量のA4の案内はどうするのか。それが入っていた封筒はどうするか。もう一度使える紙は、切ってメモ用紙行くべきか。封筒は宛名を消して、他に郵送するべきか。その他紙というジャンルもあるが、何を持ってその他なのかが難しい。ガムの包み紙はその他紙か。こうした複雑で面倒な仕訳を考えてゆくと、手間暇の結果のメリットがない限り、続けてやれる人は少ないだろう。結果30%のごみが紙ごみである。これを減量しようとするなら、もう少しシンプルなシステムが出来なければだめだろう。紙の引き取り業者と一緒になってもう少し良い方法を研究すべきだ。何年たっても紙のリサイクルの方法に気がつかないようなら、止めた方がましだ。ペットボトルの分別に、動物のペットが入れられた事例が2件あるそうだ。電池や包丁まで入っているという。

こうした複雑化した分別をどうすればいいか。方法はただ一つごみ処理費の自己負担である。コスト意識を持たせることだ。ごみ有料化である。ただし簡単に減量できる方法を、市民が共有しなければならない。自分で持っていって捨てられる。ごみステーションを作れば学習的にかなり解決する。例えば、ペットボトルのカバーは付けたままでいいと変更になっている。まだ周知ができない。環境事業センターに乗り付けて、分別を学びながら、自分でごみを捨てられるコーナーを作り、学習する。。そこでごみの分別を誰でも学べるようにする。現在は分別をいい加減にして、ゴミ袋に入れてしまえば無料である。事業センターに持って行けば、有料ということだ。私は生ごみをごみとして出したことはない。紙も(正しく言えないのが残念だが)かなり出さない。だから人より50%は少ないと思う。燃やせるごみはかなり少ない方だ。しかし、ごみ処理費は減額されていない。ごみ処理の流れが、良くないことが主たる原因である。

これについては、生ごみ検討委員会に加わって、それなりの方向付けを出したのだが、小田原市はついに実行しなかった。せっかくの市民参加のシステムも、理解されなかった。久しぶりに環境事業センターに行って、何一つ変わっていない。やっぱりだめだったということを痛感した。質問したいと考えていたことがあった。ごみステーションに、自治会に入っていない人が出せないのか。これについて、大村市会議員がタウンニュースに意見広告を出している。これだけでは出せないのか、出せるのかよく理解できない。ごみを出させないということが、自治会加盟の根拠になっている事だけは分る。多くの自治体が、判断を自治会にゆだねている問題。ところが、自治会というものがその役割の実態を失い始めている。しかし、行政はその仕事を自治会に委託しようとしている。そうした中、犠牲的精神のある人が我慢して担っている場合が多々あるのが現実。この問題については、改めて書きたい。

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