5月の自給作業
塩山桃の里 10号 塩山はずいぶん桃の被害があった。少し様子が変わっていた。辞める人もいるというから、心配なことだ。
5月は何と言っても、田植えの準備である。田植えまでのイメージトレーニングを時々やる。もうこれだけで、緊張するというか、ワクワクしてくる。毎朝明るくなったら行ってみるのだが、昨日の雨は相当なものだったらから、どうなっているか少し心配である。苗床では、稲が例年以上に順調に生育している。春分の日に籾洗いをして川に浸けた。4月19日にセルトレーに種まきをした。そして苗床に置いて、4穴の穴空きビニールで覆った。穴空きビニールで上手く行くとは思ってもいなかった。中の温度は、昼間の暑い時間だと40度ほどに上がっている。苗があるあたりでも35度はある。夜になれば、大体10度まで下がる。これで大丈夫なのかと思っていたのだが、今のところ大丈夫である。3年間、色々のグループの苗作りを見て、今回始めて穴空きビニールだけで覆うことにした。今のところ1日早い6日目の、発芽になっている。19日以降悪天候だったのだが、状態は良い。今日で播種から12日目である。すでに発芽はそろい、4センチほどに成ったものもある。葉の緑いろも目立ってきた。
もち米キジュモチについては、5日目で発芽した。翌日には緑化している。日が当っているのだから、当然のことなのかもしれない。黒米なども発芽が早いが、売る地と持ちの違いを意識したのは初めてだ。一部水没しているところがあるので、水は、朝3時間の入水で、一度は全体に水が行き渡るようにして、後は水を切る。再度行くと、一部に水たまりがあるが、水没していた個所も顔を出している状態である。発芽して伸び始めて一葉期になるあたりまで、このやり方で行くつもりだ。昼間の暑く成る時間は、水があった方がいいだろう。早く伸びれば、水位が上げやすくなる。天候次第だが、ビニールをまくりあげる必要がどこかのタイミングで、あるのかどうか。欠ノ上田んぼの分は、4つの穴空きにした。わりに熱気は外に逃げてくれているようではある。今のところはこのまま行きたいと考えている。すべての株が、水没しない状態になれば、溜め水に変えられる。溜め水に出来れば、ビニール内部の温度も安定するのではないか。今日少し調整して、連続入水に変えられればやってみる。
麦は、小麦も大麦も穂の出方、揃いは、順調なようだ。今のところ、昨年よりがっしりしていて、背丈はそれほど伸びていないので、倒れないでくれそうである。穂の大きさはまだそれほど大きくはないが、日に日に穂が大きく成るので頼もしい。昨年は後半少し勢いがなかった。肥切れの感じがした。今年は葉の色からすると、去年より良さそうには見えるが、どんな具合だろうか。麦の収量は後半の肥料が大切なようだ。特にパン小麦の場合、良いパン粉になるには、充分グルテンを貯めなくてはならない。料理の会によると、市販のパン小麦より、グルテンが多かったということである。今年は少し期待できるかもしれない。昨年よりは草は少ないと思うのだが、それでも麦の間には、だいぶ草がある。後は梅雨時の麦刈の見定めである。
今取れている野菜は、サヤエンドウ、キャベツ、ブロッコりー、ニンジン。キャベツとブロッコりーは、叢生栽培でやっている。どうもこの方が上手く出来る。隠れていて虫にやられない気がする。まだ去年のタマネギがある。タマネギはもうすぐ取れそうなので、一年あったということだ。今、苗を作っているのが、トウモロコシは100粒種を播いて、84株苗が出来た。10日ごろに、畑に植えようと思う。キュウリ、トマト、いんげん、枝豆、等も苗がだいぶ出来た。じゃがいもはだいぶ大きくなったので、土寄せと草取りを一度行う。そら豆も草に埋もれながら、ずいぶん大きく成り花が咲いている。今年のそら豆は自家採種である。どんな豆が出来るか楽しみだ。これも周りの草に支えられて倒れない。今年は、アスパラガスが出来た。草の中からによきっと出てきたのだが、なかなか味が良かった。今度はコンテナに植えてみようと考えている。ナスが何と去年の株から又芽が出てきた。どうなるか育ててみるつもりだ。