浜松の土砂災害

   

浜松で大きながけ崩れがあった。前日には崖上の茶畑に割れ目が生じ、20センチほどの段差が出来ていたという。そして、大きな崩落が起きた。この河岸の周辺の崖にある樹木の様子では、相当長い期間崩れたことはなかったと思われる。地域の住民の方が、がけ崩れは聞いたこともないと答えられていた。これは深層崩壊のような性格のものだろうか。崖の淵から、20メートルぐらいの厚さで崩れてしまっているように見える。何故そこに亀裂が入ったのだろうか。川に向かって水が入り込む層があったのだろうか。こういう地形は久野にもある。同じように茶畑があり、下に川がある場所もある。90メートルの高さの崖に近いところもある。浜松で崩れたからと言って、久野で崩れるとも思われないが、かつて例を見ない災害が頻発する以上、起こる可能性は考えて置く必要はある。私の暮らしている舟原は、土砂災害危険地域である。これは、久野川の土石流災害を想定してのものである。

久野川の上流でがけ崩れが起き、川をせき止める。そして、氾濫し舟原地区に土石流が押し寄せる可能性を考え、土砂災害危険地域指定がされた。指定されて2年以上経った。その指定の説明会では、がけ崩れの調査は含んでいないということだった。久野川の水源地域の上流部で、昨年6月の豪雨でがけ崩れが起きている。幸い川をせき止めるような位置ではなかったので土石流は起きなかった。しかし、久野川下流部でも4か所河岸が崩壊し、かなりの土砂が流された。時間雨量が100ミリに達するような豪雨の可能性が高まっている。温暖化の影響なのか、降る雨の激しさは、かつて見ないものである。今まで考えられなかったような災害も、想定する必要がある。もう一つは、地震の頻発である。3,11以来日本全国いたるところで、大きな地震がある。特に久野川上流部の箱根では、群発地震があった。地震で地割れが生じて、そこに雨水が流れ込み、地滑りを起こす可能性もあるかもしれない。

災害は起こると考えて、対策をすべきではないだろうか。まず、自分の家としては、裏山の崩壊を考えて、対策をすることにした。しっかりしたコンクリート壁を現在作っている。5月一杯に完成の予定である。土砂や水が裏から流れ出ることがある。がけから水が噴き出ることもあるから、心配であった。一部家を取り壊し、裏に重機が入れるようにして作っている。大工事になり大変だがまずやれることは、自分がやらねばならない。今年は副自治会長と来年は自治会長をやることになっている。こうした場合、地域防災に対して責任を感ずる。もし、災害が起きてしまえば、知らなかったということでは自分の中で納得が出来ないものがある。何が役割になるのか、行政に聞きに行ってみたい。当面の問題点は、久野川沿いの公民館が避難場所、防災拠点になっていることだ。川沿いの危険個所の公民館に近づく気にはなれない。そこに避する人はいないとは思うが、どこか他に逃げるところがある訳ではない。自己責任で行動する必要がある。

久野川上流部では河岸の工事に、一貫したものがないと思う。砂防ダムや一部の河岸のコンクリート化はあるが、河岸の崖の崩壊の可能性の調査が必要ではないだろうか。そして、危険個所があれば対策をする。4月29日には河岸の遊歩道の整備が行われる、整備をしながら、川をせき止める可能性なども調べる必要があるの気がする。さらに山の管理である。戦後植林された山が、経済的な意味で、循環しなくなっている。そのために管理が十分でない個所がある。間伐も遅れている場所もかなりある。小田原の西側を占める広大な森の将来的構想を立てることだろう。すでにあるのであれば、市民全般が共通の認識を持てるように、提案をしてもらいたい。林野庁から市役所に出向でこられている職員の方は、地域でもとても評判がいい。どう進めるべきと考えているのだろうか。一度話を聞いてみたいものだ。

昨日の自給作業:苗の植え付け、じゃがいもの草取りなど、草刈り 3時間 累計時間:23時間

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