水彩人の研究会

   

水彩人で研究会を行う。下田のいそかぜという旅館を予定している。日程は4月の15日16日17日の2泊3日である。水彩人はこうした研究会から始まった仲間である。水彩画を徹底して研究したい。その場がない以上を作り出すしかないという事で生まれたグループである。昔は月例で研究会を開催してきた。泊まり込みで、絵のことを語り合ったこともある。公募展になったとしてもこの事は大切にしなければならない。

「水彩人」写生講習会の案内
 日差しも日に日に強まり、春めいてきました。外に絵を描きに出ることも楽になりました。皆さん元気で制作されている事と思います。                           水彩人恒例の写生講習会を行います。今年は、伊豆下田の「いそかぜ」と言う海が一望できるホテルで行います。奮って参加して下さい。
場所:伊豆下田 須崎港 『海辺の宿 いそかぜ』
4月15日(月)16日(火)17日(水)の2泊3日で行います。
東京駅 9時発:踊り子105号 伊豆急下田11時34分 東京駅 10時発 下田12時52分着      伊豆急下田 13時10分発:踊り子108号 東京着15時47分:下田15時01分発 東京17時44分着
〒415-0014静岡県下田市須崎海岸926 TEL0558-22-3407 
費用24、000円(講習費と2泊5食の全費用)参加希望者は2千円を予約金として振り込んで下さい。郵便口座(笹村出10240-26374831)残2万2千円は現地でお払い下さい。 キャンセルの場合お返しできません。 現地集合、解散になります。また、事故などありましても会としての保障はできませんので了承ください。

水彩人同人では、松田、橘、笹村、疋田、佐瀬、北野が参加の予定です。定員は30名の予定です。先着順となります。申し込み締め切りは、3月末日となります。講習会の詳細の案内は参加者には4月初め送らせていただきます。
講師も共に制作を行います。夜には、絵を並べて出来る限りの講習を行います。水彩人は公募展になりましたが、始まりは数人の仲間による水彩画の研究会でした。互いの信頼に基づき、本音で絵のことを批評し合う同志を求めてきました。公募展になり、人数が多くなりましたが、この姿勢は貫きたいと考えています。「水彩人の水彩画とは何か。」共に制作することを通し、模索して行きたいと思います。

メールアドレス:sasamura.ailand@nifty.com

これを読んで興味を持った方は、メールで問い合わせてください。

以下は私の水彩画に対する考えである。

「水彩人の水彩画」                    水彩人同人 笹村 出
私は水彩人同人であり、水彩画だけを描いている。そのことに誇りを持っている。人間は何故絵を描くのか。絵が人間の根源からの表現であると感ずるからである。深く生きている人の肉声に触れたい。本当の絵から、人間の深さ、愚かさ、凄さを教えられてきた。絵は人間の世界へ触れるための道標である。私の絵は私という未熟な人間の姿である。せめてそうありたいと、それだけでいいと思っている。素晴らしい絵画という客観的な世界などどうでもいいと考えている。視点を向けるのは、自分が生きているという姿である。「1日何をして生きたか。」この確認が絵を描くことである。63歳になると、もうそれだけでいいと思える。
 暮らしを確認する。ここからしか何も始められない。存在すると言う事自体が迷惑なようなものだ。せめても、何かで役に立ちたいと言う思いが、絵である。その絵が大したことは無いのだから、正直困る。しかし、困ってもこれしかないというのが、絵を描くと言うことである。ダメな人間が駄目なように描いた絵が、その駄目さ加減の深刻さで人に伝わるということである。どこまで在りのままであることが出来るか。
 より素直に率直に、描くことが出来るものが、私にとっては水彩画である。紙に水彩で素朴に、単純に描くと言う事で、虚飾を剥ぎとる、水彩画である。
―――水彩人通信への投稿文章です。

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