「ごんべい」小麦の播種
11月18日(27日に発芽)ごんべい」という手動式の播種機を使った。小麦の会としては、3年目の活動で三回目の作業に成る。ごんべいにはいろいろタイプがあり、「HS-120EH(LH) 1条播種機」を使っている。一年目は仲間の持っていたものをお借りしてやってみた。一応使えそうなので2年目から購入した。しかし、どうも種が多く蒔かれてしまう欠点がある。ベルトで調整できるようではあるが、反当たり11~12キロというベルトを使っているのに、16キロ位必要になる。色々調整してみたが、機種としては仕方が無い様である。もう一つの反当たり、7~8キロのベルトを購入する方が良いのかもしれない。臨時の対応策としてもみ殻クン炭を種に混ぜて見た。播種量は確かに減る。ただし、もみ殻が軽いので振動で上の方に残って行き均等に蒔けているのかは少し不安である。最初ベルトの連結の間に小麦が挟まリ持ちあがってくると思っていたら、ベルトが逆さまにセットされていた。ブラシが付いていて、播種量を調整できるとなってはいるが、小麦では播種量の調整はブラシでは無理だ。
1回目の播種は11月18日で、前日豪雨だった。雨は止んではいたが、午前中は無理な状態。午後からの作業になった。2回目は22日でやはり前日雨で午後からの作業にした。土は少し湿っている状態であったが、機械にくっつくような土ではないので、何とかなった。畑の状態は夏の間何もしていなかった場所である。小麦が6月の収穫期にイノシシに壊滅的にやられて、収穫はほとんどなかった。その後麦藁もそのまま放置されていた。畑は草の出るままにしていた。もう一度やるかどうかも決められないまま過ぎていた。電気柵の設置をすることにして、10月に成ってハンマーモアーで草刈りした。草刈りをした後鶏糞堆肥を10月21日50袋蒔く、その週のうちにトラックタ―で耕す。草はかなり表面にある状態。そして、11月16日に成って、再度トラックタ―で耕す。草が相当土に残り、硬いままの状態。3年前はみかん畑だった場所だが、随分良い土に成ってきた。それでも土が一応覆っているくらい。それでも播種はできた。
畑が傾斜地で傾斜に沿って上り下りで蒔いている。その方が長い距離が直線で稼げるからである。バインダーでの麦刈もこの方がスムースである。ごんべいは微妙に降り方向に行く方が播種量が増える。1穴3粒~5粒入るのだが、これが1粒くらいのずれが起こる。20%の播種量が変わってくる。本来水平の畑で使う方が良いのだろう。家の畑は水平方向で使ってみたが、ずっと蒔きやすいし、播種量も安定しているようだ。これ位草や藁の残渣がのこっていると、溝掘りのディスクに詰まると言う事が時々起こる。持ち上げて越えては進む。どの程度まで許容範囲かという事だが、今回の状態は蒔けるギリギリのところという気がした。家の方の畑は残渣が無い状態なので、紐も張らずに目算で行ったが、それは楽に曲がらずあっという間に仕上がった。土も乾いて細かく成っていたという事もある。こちらもクン炭で播種量を減らすように調整した。
播種量が多くなる原因は小麦の種子の大きさも影響する。以前、アヤヒカリを作った時はとても粒が大きかった。これだと、1反当たり、10キロ位で可能だった。購入した、ユメシホウの種子は小さかった。今年のニシノカオリはその中間ぐらいの気がする。わずかな大きさの違いが、案外に播種量に影響する。それがどう栽培に影響するかまでは分からない。今年は小麦の会が7畝で、家の方が2畝ぐらいだろうか。神奈川県は反収268キロとなっているので、せめてそこまでは行きたい。7畝で200キロである。そうすると、毎月1キロの小麦粉が食べれることに成る。