田んぼの干しの意味

   


田植え後5週目の田んぼの様子。

田んぼを今1回目の干している。本気で干しを入れた耕作法は初めてのことである。

7月9日朝5時より入水を止め、中干しに入りました。2日間好天と乾燥が続く。11日5時に入水を再開する。

田んぼを乾かす理由はいくつか言われています。
1、「土壌の還元化を止める。」
  水を入れ代掻きをすることで、土壌が酸素不足になり、
  還元化してくる、メタンガスを発酵する。腐敗化して臭いがする。
  こうした土壌に酸素を入れて、活性化する。

2、「稲を葉を茂らす方向から、身を実らす方向へと転換する。」
  この効果はどういうメカニズムかが分かりませんが。

3、「無効分ゲツを無くす。」
  穂にならない芽を出すことを止める。

4、「窒素肥料を発現させる。」

5、「土壌を固めて、作業をしやすくする。」
  田植え後土壌が緩んでくるのを止める事と、
  大型機械が使われるようになり、言われていることです。

6、「浮草や藻のを地面に張り付け抑制するため。」

7、「害虫の発生・産卵・移動を制限するため。」

等様々言われていますが、実態はよく分かりません。

今まで干しはしない考えでした。一般に自然農法ではそういう考えです。これにもまたいろいろ説がありますが。解釈をしてみれば以下のようになる。

1、光合成細菌のような微生物が発生し、酸素を作り出し土壌の還元化を止めるので、あぶくは出て来るが、それはメタンガスではない。土壌の改善はコロガシを使い物理的に行う。

2、自然農法では、植物の生理に従う耕作を目指しているので、人為的な刺激を与えなくとも、時が来れば、稲は実を作る方向に向いてゆく。

3、土壌中の肥料で収穫するという考えはない。特に稲作では自らの吸収を中心に据える。

4、無効分げつという考え自体が、化学肥料の影響である。土壌のバランスが良くなってくると、おのずと、無効分ゲツは減少する。

5、作業効率や、大型機械化はない。水の中で稲刈りをするようなことも、自然である。

今年は、セシュームの吸着を避ける。一つの方法として、干しを入れます。
崩れた所の乾いた稲はもう、3週間たっているが、生育は止まったが、枯れている訳ではない。

予定では3日間でしたが、2日間で充分なようなので、2日に変更する。今回は弱い干しにします。
そこで排水口はそのままで、先ず入水を止めました。

干しでトロトロ層を押さえる。トロトロ層が厚く存在しると、水根の量が増える。水根は直接水から様々なものを吸収する可能性。

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