祝 70億人
日本人の人口1億2535万人。世界の人口は70億人。私も70億分の1の人間存在である。命が誕生したのだから、祝うべきことではある。しかし、人口の増加ほど、世界の不安定要因を増しているものはない。日本の人口も、食糧自給率から考えて、今の40%の5000万人が適正と言うことかもしれない。私の子供の頃世界の人口は30億人と言うことだった。日本は9000万人と言われ、1億人は遠からず越えるだろうと言われた。それが今や、1億2500万人で頭打ちということらしい。60歳以上はいらないとすれば、まあまあぐらいか。そうすれば年金問題も解決である。我々60歳以上は、吉里吉里老人国に独立させてもらったらどうだろう。農業者は平均70歳を越えたと言うから、こっちの国は自給率100%かもしれない。まあ場所は移動しないまでも、国籍だけ分けて欲しい位だ。60歳以下の人たちで、日本国全部をやってもらった方が良さそうだ。
人口増加は食糧危機である。ユニセフでは6秒に1人の子供が飢餓で死んでゆく、とキャンペーンをしている。世界人口が50億を越えた1987年に、これ以上の人口増加は問題があると言われたそうだ。一向に人口は減少傾向が見えない。2億人と言われたアメリカが3億人を越えている。結局、人間は人間に飲み込まれる。日本は少子化対策と言うことを政府が主張する。どういう根拠があるのかわからない。人口が減少するのは、自殺者3万人という日本社会の状況を見れば当然の成り行きである。自然な調整機能が働いている証拠で、無理やり人為的に人口を増やそうなど、良くないことだ。老人が増えて、バランスが悪いと言われ肩身は狭い。果たして本当のことだろうか。保険とか、医療とか、不都合があるのは分かるが、子供を増やして対応するなど論外である。年寄りが死ぬまで頑張ればいい。こんな社会にした主たる原因は年寄りにある。
私は日野原先生を尊敬している。中学生の頃聖路加病院の精神科に通院した。従妹が聖路加病院の看護学校に通って居たためではないか。その従妹が当時も日野原先生の話を、尊敬をこめて話をしていた。そして今も100歳で現役である。私の場合は、まずは平均の70歳までの自給の農作業であろうか。それを過ぎたら、後はおまけでどこまで働けるかである。食糧を自給していれば、やましい所はない。餓えて死んでゆく子供の食糧を奪っている訳ではない。ただし、世界人口増加を考えると、飢餓に対する食糧援助は、ちょっと待てよと言うところだ。又、餓えて死んでゆく子供を見捨てるのか、と言われそうだが、そういう意味ではない。援助する以上、その国の食糧自給の仕組みを支援する。緊急的な食糧支援は良いが、自給農業の育成が必要である。プランテーション農業は駄目だ。
日本は幸いにも人口増加に歯止めがかかった。この事をどう乗り越えるかが、日本が目指すべき方角である。少子化を社会の健全な反応として歓迎し、このアンバランスの乗り越え方を検討することだ。8000万人位の人口を目標にする。その人間が幸せに暮らせる国を目指す。電力だって、エネルギーだってその位なら何とかなる。人口密度には適正と言うことがある。産めよ増やせよが戦時中の標語のように、世界が人口増加を問題にしている時代に、少子化対策は違う。経済戦争中という意識が見える。わたしもデンデラ野に捨てられて、自給農業を説明しているかもしれない。68歳年金支給開始と言う。68歳で平均余命は15,5年ある。支給開始が先になるのも止むえないだろう。