散歩と水まわり

   

ほぼ毎朝散歩をする。このブログを書き終わったら、散歩に出る。4時台のこともあれば、5時台のこともある。陽が上がっている日もあれば、まだ日の出前のこともある。少々の雨なら、できる限り出かける。犬が期待して待っているからである。太陽が見える日も見えない日も、どちらにしろ海の方角の太陽に、つい感謝をする。頭を下げるとか、手を合わせるとかそういうことは、敢てしないが、太陽さん助かるよ。位の軽い気持ちが湧いてくる。東の空の方の太陽に対面する。一日やれるんだと思うと、毎朝嬉しい訳である。言葉にすれば大げさになってしまうが、それほどは動ける日にちはないという気持ちで、一日一日を確認しながら、暮らしている。舟原と言うホスピスで暮らしているような感じなのか。体調はいいし、とくに今のところ身体に不安もない。恵まれたことであると思っている。そう思えば有難い毎日である。

福島から来たふくちゃんを連れて、田んぼに行く。福ちゃんは他所の犬に遭遇してもおとなしいから、ゆっくりと歩ける。大きな犬の良さだろうか。ふくちゃんが最初の散歩の相手である。ドンチャンを一緒に連れて行くこともあるが、2頭でも大丈夫である。2キロぐらいを30分位で歩くのだろう。途中で久野川の橋を2度渡る。しばらく眺めては水の流れを、確認する。今朝はかなり水が減って居るとだろう。箱根に500ミリ降ったのでしばらくは水かさが多かったが、その後は、目だった雨はない。水は徐々に減少してきている。1か月前には、一番の渇水になった。川の本流に水がほとんどない状態である。危ういところで雨に成って助かった。あのときはまだ田んぼを干しても良い時期だったので、心配しなかったが、これから1カ月は水がなくなると辛い。このまま降らないと困るが、そう言うこともないだろう。

田んぼの所の電柱に犬を繋いでおいて、草取りに成ってしまうこともある。草が目につくと、田んぼに入らずにはいられないのだ。14日が下段の田んぼの出穂である。ばらつきがあるが、今日16日が中・上の段と言うことに成る。それは昨年と同じである。一昨年よりは5日ほど早い。後1週間で穂ぞろいに成るだろう。これから55日間を見て、稲刈りは昨年同様に10月9日に決めた。幼穂形成期から出穂前後のこの時期の水管理が一番大切である。田んぼの中の水位変化を重視している。根に水圧の変化を与える。繰り返し合図をするような気持でいる。川岸のような、水位変化を目指す。土が水から出ることもあるが、土が乾くことはないような状態。この時田んぼの均平が重要になる。いつも水溜りが残るのでは良い稲にはならない。土壌を良い状態にしてゆく。干して酸素を土壌に入れると言うより、新鮮な水の縦浸透で土を活性化する。しかしこれが一筋縄ではいかない。田んぼの形にもよるが、どうしても流れが停滞する場所がある。これも良い稲にはならない。

これから穂がでんぷんを貯める時期である。夜温の高いのは良くない。去年足柄平野の低い方の稲は葉色が赤くなるような影響を感じた。夜の間の水管理で水温を下げる。では昼間はいくら田んぼが熱くなっても良いのかと言えば、暑くても大丈夫のようだ。根がやられるのじゃないかと言うほど土が熱くても平気なようだ。今年の稲は出穂にむらがある。稲の草丈も差が大きい。浅水部分は背丈が高くなり、茎も太くなる傾向が見える。初期の浅水と草の関係を考える必要がある。2度目の散歩は雷田を連れて山の方に行く。山登りに成るから暑い期間はこちらも辛いが、出掛けてしまえば気分が良い。山の林の中にはいれば、涼しい森林浴のようなものだ。少々の体調不良は治ってしまう。だから調子が悪い時の方が出かける。今年はコースの整備をしていないので、今通れない所も出ている。暑いので草刈りをしない。適当に切り上げて、雷田を鶏小屋につないでおいて、鶏の世話をする。全体で1時間くらいはかかる。結局、一年中散歩を毎朝3キロから4キロしていることに成る。

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