電力消費0の夢
初夢は電力消費0の暮らしである。と言ってもエネルギーを使わないということではない。自給するということである。原子力発電を止めるには、電力の消費量が減る社会にならなければならない。日本はエネルギーにつて言えば、自給率が約4%しかなく、電気の30%以上を原子力発電に頼っている。子供の頃は水力発電が半分であった。エネルギーの大量消費国日本。食糧自給以上の課題である。輸出の為に使ってしまうエネルギーもあるだろうが、日本人の暮らしの為に使われているエネルギー量も莫大なものになっている。電気自動車の開発が進んでいるが、今の状況では原子力発電所に依存する形に進まざる得ない。2つ道がある。原子力関連、高濃度廃棄物まで含めて徹底的な技術革新を目指す道。ところが、今のところ技術革新は実現が遠のくばかりである。もう一つの道は原子力に変わる新エネルギー技術の開発である。
何故原子力関連が、安全性に関して不安を残しているかといえば、原子力というものの性質にあるのだろう。何万年もたたなければ、安全な物質にならない廃棄物が出てくる。もう一つは原子力発電所がミサイル攻撃を受ければ、壊滅的な被害が日本全土に広がる点。国防上これほどの弱点をさらけ出す技術はない。どれほど安全性を高めたとしても、攻撃からのリスクを減らす事の出来ない方法なのだ。とすれば、もう一つの道を探す以外ない。次のエネルギーの開発である。再生可能エネルギーつまり、水力、地熱、太陽光発電、太陽熱、潮汐、風力、バイオマス等であろう。こちらの技術革新に努力することが、日本が一番やらねばならないことだろう。所が、ヨーロッパ諸国に比べて、対応の遅れが目立っている。原子力発電への依存心が抜けないところに原因がある。いつものことだが、独占の電力業界の圧力に政治が捻じ曲げられている。
20年後が私の見れる限界であろうが、その頃にはヨーロッパのエネルギーは、再生可能エネルギーに変わっているだろう。と同時に、エネルギーを消費しない技術の開発も行われている。携帯電話やパソコンでの情報処理に電力を消費しない技術が開発が進んでいる。情報を記録するということはとても重要なことだが、それも電力に依存しているのでは、限界がある。この技術革新については、専門的すぎて理解が出来ないが、100万分の1までエネルギーを削減できる手法が、実用化のレベルになるらしい。物質・材料研究機構というところがやっているらしい。同じなのか違うのかすらわからないが、日立製作所では「スピントロニクス」という技術で、電力を消費しないテレビがそう遠くなく可能になるらしい。技術によって平和な社会が作られる可能性が高まる。
エネルギー問題は、技術の問題である。技術革新が進めば必ず解決できる問題である。いつまでも原子力発電にこだわり、未来に目を閉じているのは、日本の社会が萎縮してしまっているからだ。これからの20年先は、過去40年の技術革新に匹敵する変化があるはずだ。まずはマイクロ発電による、自給用電力の開発。自由化。この分野は規制緩和が必要。蓄電池の技術開発は急速な展開なので、家庭で取り入れられる日も近いだろう。太陽光発電分野は日本が切り開き、後れを取ってしまった分野である。蓄電池の性能が高まれば、家庭電力のすべてが、太陽光発電という可能性が高い。家庭で使う電気自動車分まで発電出来る。太陽光発電でも、どうしてもメガソーラーとかいう、大きな発電所を想定するが、いかに家庭に普及出来る技術にするかが重要である。