夏の鶏たち
笹村農鶏園も養鶏部門は規模を縮小し、170羽ほどになっている。この暑さで鶏を心配してくれるが、案外鶏は元気にしている。鶏は暑さで弱るようなことはない。卵も良く産んでくれている。健気で有難いことである。6か月のゴトウモミジの若い鶏が75羽。1年6カ月の「岡崎おうはん」プリマスロックとロードアイランドレッドの交配種が45羽。そして2年半以上の笹鶏の赤系30羽白系20羽。これが現在の総数である。雄は、笹鶏の赤系が3羽、白系が1羽。これが全体の規模である。ずいぶん減らした。方針としては、100羽ぐらいまで減らす予定だが、まだそこまでは行かない。100羽を切れば、もう養鶏とは呼ばないらしい。家畜保健所も現況報告など対象外とするようだ。来年は、笹鶏の孵化をやる年である。そしてその鶏が育つころには、年寄りの笹鶏がいなくなり、最年長が岡崎おうはん40羽。ゴトウモミジ60羽、笹鶏50羽になる。150羽となる予定である。
こうして、毎年少しづつ縮小して行く方針である。最大時から比べると、半分以下になっているので、作業もだいぶ楽になった。楽になった分、少しでも親切に飼いたいと思っている。床もいい状態で飼いたいし、餌もよりよいものを食べさせたいと思っている。良い餌ということでは、緑餌だなと思っていた矢先、農文協の松下さんから、緑餌のことのアンケートが来た。その解答と思って、まとめて見た。
早春は、菜の花。5月まで花が咲き続き、実がなってもそのまま与える。
6月から、7月は草が減ってきて少し問題となる。こういう時に活躍するのが、カラムシ、ソバ。
夏場に入れば、雑草のいろいろが大繁茂。アマランサス、ヒユナ。クズ。イラクサ。スカンポ、オオバコなど。充分あるので心配はないが、上手く食べさせるのが鶏の育て方。
秋になり、9月10月が案外困る時期。カラムシ、ソバ、かぼちゃの葉っぱ。野菜くず。を計画的に育てる。
11月から、早まきのカラシナが使える。カラシなが出てくればもう安心。なにしろ半年は使える。カラシなと言っても、様々な十字架植物が交雑して、繰り返して自生しているもの。早く欲しければ、早いものを探して使えばいい。河原などに12月からぽつぽつ花のあるものが現れる。
冬場の小田原にはカラシナの類が十分にある。肥料分のある、日当たりのいい場所である。そういう緑餌の自生する場所を確保すること。笹村農鶏園では、果樹の下一面に広がるように管理している。夏場はアマランサス。
緑餌の量は1羽100グラムが目標だが、50グラムというところ。
緑餌は栽培するのでは、手間暇が合わない。自然に出て来るようにしなくてはならない。その循環の作り方が大切。覆った草を何時かるかで、次の草の芽生えをコントロールする。
適期に種まきが出来なかった場合でも、何でも蒔いてみると利用できる土地にあったものが見つかる。
緑餌はあえて小屋に入れるもので、その他遊び場に草があるようにしておく。遊び場は4か所に区分けして、順繰りに放す。そうすればいつも草のあるところに鶏を出せる。と言いながら、現在の遊び場は事情で2か所である。
夏の鶏は水は大切である。現在自動的に水をやれるようにしている。植木鉢の自動冠水機を利用してみた。楽にはなったが、もう一工夫が必要なようだ。上手く改良出来たら報告をしたい。
昨日の自給作業:畔草刈り1時間 累計時間:12時間