第2回生ごみサロン

   

2回生ごみサロンが、マロニエで開かれた。総勢70人くらいはいたと思う。前回以上の盛会である。皆さんの熱意がすごい。これほどの集まりになるとは想像以上である。小田原のためにできる事があれがやりたい。皆さんの熱意の背景に、こうした熱い思いが感じられる。生ごみのことはほんのきっかけなのだと思う。自分にできる事からやろうじゃないか。それぞれが日ごろから感じている、どうにかせにゃならん。が表現されている。だから、皆さん自主的で、それぞれの工夫が素晴らしい。言われたようにただやっている人が少ない。自分の暮らしにあわせて、工夫している。先月は様子も分からなかったので、全体での説明会の延長のようにやったが、今月は、5班に分かれて班ごとに全員が話せるように進めた。1とつの班に13、4人くらいだろう。順番に自分のところの状況を説明いただいたが、それなりにうまくいっているようだ。

この素晴らしい状況を、段ボールコンポストは夏に虫で挫折する。こう消極的に考えていた人にこの素晴らしい展開を、お見せしたい。やれないと思う人にはやれない。やりたいと思う人には、困難は突破できる。コンポストトイレをやっている人など、あの不気味な水アブの幼虫が、現われて喜ぶということになる。何も虫を敵にすることはないことに気づく。段ボールコンポストから、暮らしが変わる。今回も行政に対して、「生ごみの減量をして何らかの経費節減があるはずだ。基材の無料化など、考えられないか。」こういう要求がでていた。当然のことだ。生ごみを減らそうという努力を、行政がどうこたえるか。ここがいよいよこの問題の核心である。努力は確かに、市民の思いである。しかし、行政はその思いに対して、ご苦労さんで済ませていいのか。市民税を2重に払っているようなものだと先月は言われた人がいた。たぶん、ここを切り開き次の段階に進むための、重要なカギがある。

次の段階とは、モデル事業から本当のゴミ削減である。目に見えてごみが減らない限り、実は経費の削減も起きない。10%生ごみが減ったとなれば、ごみの運送会社に価格交渉が出来る。焼却炉で働く人の、人員削減も可能になる。そこまで進めないと、経費削減ということにならない。努力する者が報われる仕組み。これが社会正義だ。せっかくに芽生えた、いい流れが小田原を日本のモデル都市にするためにも、もう一歩踏み込む必要がある。しかし、段ボールコンポストがどう進んだとしても10%どまりと見ておく必要ある。さらに地域でのモデル事業の取り組みを、意味あるものに変える必要がある。農家との連携を考える事だろう。農家自身がたい肥を作る。たい肥を作る流れをどう行政が支援するかだ。処理機を行政が補助するというのもある。貸し出すというのはどうだろうか。直接農家が取り組むことが、経済の合理性がある。流れの作り方である。

農家の取り組みで10%は行くだろう。マンションや集合住宅での取り組み、商店街での取り組み、スーパーマーケットでの取り組み。こうして、様々な形で細やかない生ごみの減量に取り組む。50%がこうした減量法の限界とみている。これ以上減量するには、経費の増加が起こる。50%の減量までは、経費は増えることはない。しかし、これ以上の減量には新たなコストが生じる。これは次の社会ではできないことだ。となると、ごみの有料化の問題に直面せざる得ない。この問題も避けずに正面から考えてみる必要はある。努力したものが報われるという意味では、有料化は正しい選択である。生活困窮者の問題など、配慮が必要なことが山ほどある。このあたりを丁寧に分析して進める必要がある。

昨日の自給作業:田の草取り1時間 累計時間:31時間

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