大豆の植え付け

      2016/04/05


大豆の会の植え付けが、昨日行われた。子供が大勢で川遊びをしていて、それを加えれば60人を超えていただろう。毎年大豆の会は新しい参加者がいる。新しく大豆グループも毎年生まれているので、独立してゆく人もかなりいる。こうして新陳代謝しながら、農の会の大豆の会が運営されているのは、ひとえに中原さんの緻密なというか、中原さんには当たり前なのか、とても計画なプログラムが完成されているからだ。これだけ入れ替わるメンバーを、順調に活動に加わってもらえるというのは、今までにないことだろう。農の会の特徴は、市民農である。市民が行う農業である。その特徴がこの大豆の会には一番よく出ている。大豆の種まきから始めて、ついには、味噌、納豆、醤油と進んでゆく。そのすべての流れに、加わることが可能である。初めて種を蒔いてみた人が、自家製の醤油まで自給できる仕組み。この仕組みは、どこでも取り組めるシンプルな手法になっている。

大豆は、100粒ブラス10粒ほど配る。それをトレーに撒く。7月9日か10日に各自が種をいた。18日が大豆の定植となる。この間、大豆畑では、200センチ幅の長さ、20メートルほどのベットが14本作られている。間には深い溝が切られている。というのは、麦と玉ねぎの裏作をしている松本さんが、そこまでの準備を田んぼに水が来る前に、してくれている。このあたりは元田んぼだったところなのだ。以前は、自分たちでベットを作っていたのだが、裏作をさせてくれれば、ベットの準備をしてくれると、好意の申し出があった御蔭である。ベットには、すでに草が繁茂していたので、15日に草刈りをした。18日の植え付け当日は、一つのベットに3人組になって、植え付けを進めた。午前中にほぼ終わり、水やりなどして1時過ぎにすべてが終了した。

この進め方の特徴は、はじめて農作業をやる人でも、参加して問題が起きないことでもある。また、どの段階での参加も可能である。抜けるのももちろん自由である。味噌作りだけ。醤油作りだけ。納豆作りだけ、これでも構わない。中には、栽培だけで味噌や醤油は作らないという人もいる。それぞれの気持ちに沿った参加が許されるということ。大豆の種まきが、農家の方なら絶対に失敗はないだろうと思う、セルトレー蒔きでも、初めてやる人では難しところがあるようだ。それで、今度は箱トレー蒔きにして、つちもくばるのはどうだろうと、中原さんと相談した。水やりの自由度が広がる。せっかく蒔いて芽が出ないのではがっかりであろう。種もいままでは食用と収穫を一緒にやっていたが、今度はもう少し長く畑において、種用として保存したい。毎年、少し進歩部分はある。一日で植えてしまったから、昨日参加できなかった人は、順次大豆畑に来て、自分の苗を空いているところ、あるいは苗が枯れてしまった所に植えてゆく。

この後、草取りである。2回ぐらいかと思っていたら、5回取るのだそうだ。草取りのために40センチ角の碁盤の目状に植えられている。間を刈払機が通れるようにである。刈払機で、間を通過するようにきれいに刈る。どうしても何本かは切ってしまうが、許容範囲ということになっている。11月半ばになって大豆の収穫である。昨年は乾燥が足りず、少し早かったということで、怒られた。その通りなのだが機械を借りてくる時期が読めないところがあり、申し訳なかった。今年はそういうことがないように、うまく天候を見ながら、進めたい。畑で干せる状態なら良いのだが。運ぶのはとても難しい。収量は反200キロは超える。平均的農家より多いぐらいである。これは農の会の活動として、とても大切なところである。一見遊びのように見えても、収量では農家に負けないこと。もう一つ、一人が辞めたとしても会としては永続性があること。

昨日の自給作業:大豆の植え付け3時間 累計時間:25時間

 - あしがら農の会, 大豆, 農法(大豆)