田んぼの草の観察・続

   

6月末の観察として、今年コナギが増えた理由として以下のことを書いた。
1、水入れがいろいろの理由で早かった。2、代かきが深くなった。3、土の栄養分増えた。4、昨年コナギが種を付けた。(発見はしていない)5、水の流れが滞っている。6、代かきにムラがある。7、田んぼに高低ができている。8、粘土分が増加してる。9、そばかすが的期に撒けなかった。10、良い土にはコナギが増える。11、除草剤、農薬、化学肥料の影響が消えてきた。まだまだあるだろうが、今後の観察が重要。―――1週間後の観察を続けて書いておく。コロガシは、7月5日で縦横1回目が終わった。6月24日小麦の刈り取りが終わってから26時間かけて、毎日少し行ってきた。これが1反を一人で転がした場合13時間かかること。実にゆっくり。田んぼの状態としては、やりにくさは中程度である。24センチ幅で植えてあり、コロガシは6寸とかいうタイプである。

1、水入れの時期と雑草の発芽は影響が大きい。早く入れるなら思い切って早く2カ月以上前の春水田んぼなら、雑草の発芽は少ない。水が来たときが、低温で発芽に適さない為か。水が8センチたまっているということが条件になる。ザル田、水漏れが多い棚田では、アラオコシ、代かきせずでは水入れ後の貯水管理に困難がある。冬の間の畔の石積み、畔の積み直しを行う。

2、代かきが深いと、また水を十分にためての代かきは、雑草の種を発芽に適切な上層に、より多く浮かせてしまう。浅い代かき、水の少ない代かきは、雑草を減らす。田んぼの平均を冬の間に土運びで解決する。代かきで平らにしようとしないこと。

3、コナギは窒素肥料に反応する。土が肥えて来たためにコナギが増えるということがある。この反応は、たい肥まきを早くすること、まだ寒いうちに行えば、コナギの発芽が増えるころには、影響が減っている。化学肥料の影響とたい肥では、ヒエの反応は違う。

4、前年のコナギの種付けは、一株でも翌年影響する。ヒエは種をつけても、深水管理で防げる。

5、水の流れの滞りは、即影響が出る。足跡の中のほうがコナギの発芽が目立つ。といっても浅い為に水がゆかないことも、同じくコナギは発芽しやすい。

6、代かきムラは、田んぼの条件で仕方がないところがある。畔際は深くしないと水漏れが多くなる。それより、春おこしを2月ごろ行う。たい肥を丁寧にまいて、丁寧な細かい、耕運をおこなう。そこに水入れを始める。6月になって、水を抜き、線引をして田植えを行えば、草は減るのではないだろうか。

7、田んぼの高低差は、何につけていけない。良いことがない。冬の間に根気良く直す。そのために、水のある間に高低差の地図を作ること。

8、客土された土壌であるから、その後、化学肥料と農薬で管理されていたから、客土されたままのような土であった。土壌が今年は変わってきた。粘土分が増加した感じがする。濁り水の澄んでくる時間が長くなっている。といって、曽我のほうの田んぼの土壌とは程遠い。

9、そばかすの抑草効果は、水面の遮蔽効果が大きい。田植え直後からの1週間は全く覆い続ける必要がある。また、土壌が発酵型、すぐ大量のミジンコがわいてくるような土壌であれば、トロトロ層の増加が生まれ、相乗効果がある。

10、コナギも生えない土壌では、稲も良くできない。コナギが生えることは、土が良くなる前兆でもある。良くできる田んぼのほうが、コナギは多い。良い土壌とは何か。結局良いお米が、沢山とれる土壌。なぜ、足柄平野ではお米の平均収量が低いのか。土壌が悪いのか。

11、2年の休耕があり、3年間目の耕作になる。5年間化学肥料、農薬の影響を離れた。虫の様子も増えたわけではないが、すこしづつの変化がある。

改めて感じていること。苗が重要だということ。良い苗と、良くない苗では、まるで生育が違う。来年はいい苗を作ることが目標。初期の低温に当てないこと。遅くまき、ビニールトンネルなどを利用し、一気の生育をする。研究の余地がある。大苗なら、田植えがしやすく。最初から深水も可能。今のところ今年は稲水ゾウムシの被害が少ない。水温が2度も高い入水温度18度。これは原因不明で不気味。

昨日の自給作業:コロガシ2時間 草刈り1時間 累計時間:11時間

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