2010の冬から春への畑

   

不思議な感触の冬だった。1月も2月も観測史上高温では記録更新をしている。1月は平均気温でも比較的高かかった。日照時間も長かった。1月は雨量は少なかった。2月には、急に雨が多い。記録的な強い雨があり、強い風が吹いた。では、温暖化で暖かい冬だったかと言うと、むしろ冷たい感触の天候が続いた。不思議に感じるのはこのことで、植物は記録上の温度変化より、この冷たいと感じる、人間と同じように作物が反応している。作物の生育は遅れ気味の冬だった。それは、作物と言うより、緑餌としてどこでも種を蒔いている、菜花の生育が極端に遅れた。生育期に雨がない。と言う事と、生育初期の9月に虫が大発生した。この原因はよく分からない。一度は全ての菜花がやられた。早く蒔いて、緑餌が無い12月に確保するつもりが、あてがはずれてしまった。再度10月に蒔いた訳だが、この生育が悪かった。

木の花で言えば、梅はこの3,4日が満開だった。梅祭りは明日までだから、予定通り開花したようだ。我が家では、いつもの年なら2月中に咲いているボケがまだ開いていないから、少し遅めのようだ。何しろ、2月の後半の高温はまさに記録的で、26日は最低気温が14℃と言う3月だとしても、記録になるような天候である。繰り返して書いておきたいのは、気候変動が大きくなっていること。それに併せた、危機管理を用意する必要ある。例えば、稲の種籾は二度分取って置く。浸種は、余分にやる。冷蔵庫で保存するつもりでいた方がいい。使わないで済めば良かったという事である。何の種でも、二度蒔きするつもりでいる。踏み込み温床で育てている。苗ではナスの状態が悪い。毎年の事だが、難しいものだ。そらやさんの見事な発芽を先日見せてもらった。当然とは言え、さすがである。

3月にはあらゆる作物の種蒔きが始まる。早めのトウモロコシも又やりたい。苗で作れば6月には収穫できる。早く採れれば虫が少ない。トウモロコシこそ自給ならではの味がする。収穫直後なら生でも美味しい。もちろん醤油焼きである。ジャガイモも力を入れたい。自給分は充分確保したい。今までも出来てはいる、味は抜群のものだが、収量が低すぎる。10キロ種芋を用意して、100キロ。10倍になるのが普通らしい。せいぜい、50キロに成ればと思うのだが。毎年、2うねで30メートル作るのだが、30キロ程度にしかならない。1メートル、1キロ、一株2250グラムと言う情けない状態である。一株500グラムが目標。大根やコカブは切れ間なく少しづつ取れるようにしたい。播種のずらし方を工夫したい。トマトの中玉も今年こそ、安定させたい。そこそこ食べているのだが、これはという味までまだ到達しない。美味しいトマトの土は違うのではないかと思う。

イモ類の保存の横穴を作った。これに種子島の安納芋(蜜姫)の種芋が保存してある。まだ開けていないが、これで苗を作る予定である。小田原で作って、どんな味になるのか、とても楽しみにしている。できれば苗をさつまいもの得意な、中原さんにも届けたい。大収穫になれば、なる訳が無いのだが、やきいも系男子のつぼ焼きに提供したい。これも、「トラタヌ」計画ではある。上手く行かないのは、タマネギ。黒マルチで植えつけて、今年こそと期待したのだが、ずいぶん枯れてしまったようだ。玉だけ生きていて、再度出てこないかと期待しているだが、どうもだめらしい。松本さんによると、今頃再度苗を植えつければ、小さくてもできるはずだと言われていたので、やってみようかと思っている。

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