家庭用生ごみ処理機
小田原市では来年度のモデル事業として、生ごみの家庭での処理を行う。将来、生ごみを焼却しないで、処理が出来るかどうかのモデル事業である。今年は、1000軒での実験である。小田原市は既に900軒の電動生ごみ処理機を配布しているから、もし継続使用してくれているなら、その人達が、900申し出があるはずである。ダンボールコンポストも140配布している。そのほか畑に埋けている。庭で枠を作り消滅処理している。EM方式で処理している人もいる。様々な人がいるので、新たに何かを配らなくても、このモデル事業に参加できる人が、少なくとも1000件あるはずだ。あるはずなのだが、多分無いだろうという予測で、新たにダンボールコンポストを1000配布できるように、準備を進めている。新しい人も含めて、生ごみの家庭処理の大きな流れを作り出したいと考えている。相当、危なっかしいモデル事業ではあるが、この実験が進まないようでは、今まで活動が無になる。
葉山町では、クルクル2型という処理機で昨年1年間モデル事業を行った。出来るだけ早く、状況を伺いに行きたいと考えている。300軒規模で実験をしたようだ。クルクルをつかった実験が200。小さいゴミ袋に変えた方式が、100。いずれも成功したように想像される。この規模の実験は小田原でも、ダンボールコンポストの会が140件で行っている。継続が難しいと言う結果が出ている。ダンボールコンポストの継続で、一番の障害は、材料が簡単に補充できないと言う事がある。かなり熱心に取り組んでいた、ダンボールコンポストのメンバーでさえ、途中で止めてしまう人がいる。強い環境意識のある特別の人か、継続力が人並み以上の人に継続は限られている。どこでも簡単に材料がもらえていつでも始められる。これが継続の最低条件だと考えている。
クルクル2型はその欠点を補っていると言うのだが。本当にそういう結果が出るか。先ず実験を行ってみようと言う事になった。一年間資材を変えないで行えると言う。しかし、ごみの量が100キロを超えれば、そこが限界であろうと想像しているのだが、違うだろうか。同じ検討委員のこいずみさんが2万円の費用で自ら取り寄せてくれたのだ。ともかく処理機としては、高価である。電動よりは安いが、普及にはハードルが高い。中に入れている「ソルビオ」と言う資材が、手に入れにくい。やはりどこでも誰でも始められ、継続できるものでもない。ソルビオは要するに、おがくずを米ぬかで発酵させたようなものである。製造元では、特殊な菌が植えつけられているとか、説明しているらしいが、最初がそうであっても、1週間すれば同じことになる。早速自家製のおがくず方式で実験を進めたいと考えている。葉山町の実験では、いくつかの問題がある。生ごみを細かく切れと言う事。ハンドルが重いこと。処理量が年間90キロ平均と少ないこと。ダンボールコンポストでは、4ヶ月でその程度を処理できる。
温度を上げないというところがもう一つの特徴だ。虫や臭いの問題で、温度を上げない範囲で進めると言う考えのようだ。外に置くという条件も同じ考えから来ている。今10日ほどの実験であるが、温度は、一番上がったときで、25度である。この調子であれば夏なら、60度まで上がるだろう。ハンドルは、確かに重い。私でも動かないかな、と思えるときがある。細かくしないで入れているからであろう。中の様子は、ダンボールコンポストと何も変わらない。処理は出来る。1ヶ月すれば、資材の最初が何であったにしても、同じ結果になっているに違いない。今後さらに攪拌のしやすい箱が出来ないか検討したい。箱自体が、くるくる回る方式が出来ないかと考えている。額田さんによると、太陽光発電で、自動的にまわるものが出来ないかと、言われていた。