『タミフル』が効かない
治療薬「タミフル」が効かないインフルエンザウイルスが昨冬、鳥取県で30%以上という高頻度で見つかっていることが20日、国立感染症研究所の緊急調査で判明した。予想通りの展開だ。薬と病気は常に追いつ追われつになる。新しい薬や対処法ができても、病気の方でも必ずそれを凌駕する物が現れる。タミフルで気に成るのは備蓄の事である。薬を備蓄すると言う事は、使用期限がある。タミフルは5年らしい、1錠当たり約363円で流通しているが、備蓄用は211円と安い。という情報がある。その代わり備蓄用は通常の治療には使えない。備蓄分は無駄になって行く。その額は現状のレベルでも毎年90億円ぐらいになるらしい。厚生省は国民の45%分の備蓄を主張。無駄になるのを承知が、災害対策という訳だが、備蓄しておいていざ使う段になったら、30%も効果がない薬と言う事ではこれは困る。
タミフル備蓄は、間違った選択だ。トリインフルエンザ人への感染を起こし、これが人人感染に繋がる。こう言う経過を想定している訳だが、根拠が完全な訳ではない。そうしたことが起こるかもしれない。昔あったスペイン風邪の大流行の再来を考えている。しかし、スペイン風邪は鶏の感染の連鎖から始まった訳ではない。鶏から豚へとされていた。今は解釈が変更されたのかどうか知らないが、鶏に今起きている感染が人のインルルエンザになるとは限らない。これはもうこの事が起きてから常々主張してきたことだ。国連を中心にと言うが、その辺りの仕組みは良く判らないが、WHOの主張として、近いうちに必ず感染が広がると言う、指示の元に、各国が備蓄を始めた。しかし想定のような経過は既にたどっていない。想定では、既に感染爆発が発生していなければならない。
日本でインルルエンザの大流行が起きると、2から3%の人が死ぬと考えられている。つまり、300万に以上が死亡すると言われている。感染そのものは半数程度の人は感染すると想定されている。20人に1人が死ぬ病気。確かにこれでは恐くて何でもしようと成る。ところが、タミフルも効果がないかもしれない。リレンザの方が効果があるというので、東京都などはこちらも備蓄しているらしい。今流行している、インフルエンザでも、タミフルで対応できないタイプに変異している。まして、これから新たに現れるかもしれない、ウイルスに効果があるかどうかなど、誰にもわからない。もう既にWHOの担当者の頭の中はパニックになっているとしか思えない。タミフル備蓄は冷静な判断とは思えない。病気と薬の追いかけっこは、薬が勝利することはない。
もし日本で備蓄するなら、基本は各家庭で行って欲しい。病気への対応は個々人で違う。各課程の判断で、備蓄すれば良い。税金を使いやるのは一定の範囲にとどめる。家庭で備蓄したい人は行えばいい。自分の判断で行う精神が必要だ。誰かが助けてくれるなど考えない方がいい。トリインフルエンザのウイルスの強毒化の過程は感染の連鎖だと言う事は、解明されてきた。感染の連鎖が、7回とか8回起こるには鼠算的だから、自然界では先ず起こらない。そんなに巨大な群れがあるとは思えない。100羽の群れなら、一回の感染で終わる。1000羽の群れなら、2回ぐらいの連鎖は起こる。鳥の中でのウイルスの強毒化するような連鎖はよほどの数が、前のウイルスには影響されないで、純繰りの感染が起こる。こんなことは自然界にはない。やはり自然は良く出来ているのだ。自然の摂理を超えた、巨大畜産の登場。これを禁止しないのだから、新たな病気の出現は又起こる。