中山国交相の発言

   

中山国交相の発言内容(抜粋)
《成田空港》
 (滑走路の)一車線がずうっと続いて日本とは情けないなあと。「ごね得」というか、戦後教育が悪かったと思うが、公のためにはある程度自分を犠牲にしてでもというのがなくて、自分さえよければという風潮の中で、なかなか空港拡張もできなかったのは大変残念だった。
《単一民族》
 外国人を好まないというか、望まないというか、日本はずいぶん内向きな、「単一民族」といいますか、世界とのあれがないものだから内向きになりがち。まず国を開くというか、日本人が心を開かなければならない。
《日教組》
 ついでに言えば、大分県の教育委員会のていたらくなんて日教組ですよ。日教組の子どもなんて成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低いんだよ。私は(文科相時代に)なぜ全国学力テストを提唱したかと言えば、日教組の強いところは学力が低いのではないかと思ったから。現にそうだよ。調べてごらん。だから学力テストを実施する役目は終わったと思っている

自民党の政治家のレベルを良くあらわしている発言だ。何故こんな馬脚を現したかは判らないが、こんな本音の人間が大半と思っておかなければならない。この発言は全く根拠がない。成績トップの秋田の日教組の小中学校組織率が5割超で全国平均(34.1%)を大きく超える。にもかかわらず、謝罪の席で、調べてみなさい。などまだ大口を叩いている。成田空港の行政の誤りをどう考えているのか。政府の謝罪など、自民党の政治家は、苦々しく思っていたと言う事なのか。

本音が出た発言がもう一つ。麻生太郎首相は25日午後、第63回国連総会で一般討論演説を行った。首相は演説後、集団的自衛権の行使を禁じた憲法解釈について「基本的に変えるべきものだ。ずっと同じことを言っている」と記者団に述べ、行使を可能にするよう見直すべきだとの考えを示した。
麻生氏がわざわざこのタイミングで、このことを述べたのは、衆議院選挙向けと考えた方が良い。実は中山氏だって、選挙向けのパフォーマンスが失敗したと考えた方がいいのかもしれない。今政治家は衆議院選挙で頭は一杯のはずだ。経済の状態とか、農業の事とか、本当に考えている人はいないとしか思えない。何しろ、1ヶ月の事なのだ。自民党は今、右翼的な国民に奮起しろ。そうしなければ、日本の国家主義は危いぞ。こう叫んでいるのだと思う。

今回の衆議院選挙の意味は、いよいよ明確に成ってきた。戦後の自民党の行ってきた政治をこのまま継続していいか。がテーマだ。世界は転換期だ。どんな舵取りで行けばいいのか。考え直すときだとおもう。当然自民党の中にも、新しい時代に向かう、新しい思想の持ち主はいるだろう。しかし、世襲が半数を超えるような状況では、全体では保守的にならざる得ない。今持っている、有利な条件を温存しようというような、内向きの思想にならざる得ない。それが、中山氏の発言に良く出ている。小泉氏の自民党をぶっ壊すが、壊すどころか、より格差を広げて、富裕層有利な展開を作り出してしまった。このようにどんな政策も自分有利に、歪曲利用していくのが、自民党の特徴だ。もう自民党ではだめだ。選挙前に、あえて集団自衛権の憲法解釈を変えて、自衛隊のアメリカ同行を認める。これを宣言したことは、いさぎ良い負け方かもしれない。

昨日の自給作業:ハザ掛け直し手伝い、草刈など3時間 累計時間:30時間

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