リーダーの資質

   

安倍氏、福田氏と連続して、総理大臣という役割を途中にして、突然の放棄という前代未聞の事態となった。自民党の総理大臣ということで、両者に共通して言える事は、民主党に問題があると言う泣言だ。何というなさけない人物であろうか。野党が、協力などしてくれず、足を引っ張るのは当たり前の事だ。その前提で政権を担うのが、与党の役割である。みんなに甘やかされてきた人間なのであろう。総理大臣という役目ほど、途中で放り出してはならない仕事だ。その自覚がないまま、止めたくなれば止めれば良い程度で、総理大臣になりたがる政治家とは一体なんだろう。たぶん、名誉欲が中心にある。これは恐いものだが、これでゆがんでいる人間はどの分野でも多い。政治家の大多数が名誉欲の塊であるようにいかにも見える。国民は別に滅私奉公を求めている訳ではない。普通に役割を果せと言うだけだ。特別出なくていいので、当たり前の事をやっていただければ、と期待している。

2人に共通した事は、親が有力な政治家でその後継者と言う事だ。ちやほや育ったのかどうかは知らないが、本当に人生の目的として、日本の政治を目指したのではなかった。何とか格好を付けなければ成らないと言う事もあるだろう。取り巻きの利権維持もあるらしい。利権が何かもよくはわからないが、何となくあるらしいことは想像出来る。庶民の階級社会を求める気分が背景にある。○○家のブランドを重んずるいやな空気。階級社会を作り出すのは庶民。貴族社会を支えるのは結局の所庶民だ。上流階級というものを作り出し、それの何がしのおこぼれに預ろう。虎の威を借りようと言う弱い心だ。例えば小田原で言えば、河野さんの正月の祝いとか、春のお茶会に呼ばれた。等というのが、案外に自慢になる。園遊会の小田原版のような世界だ。そう言う事で鼻高々な人が、階級を作り出す。

ただ、福田さんはそう悪い首相ではなかっただけに、失望は安倍さんの時以上だ。安倍さんは憲法9条を変える、靖国参拝。これが看板だったから、止めてくれてホッとした。何故、軍備の持てる普通の国などと発言したかと言えば、それが唯一自分を保つ為の拠り所だったんだと言う事が、最近わかるようになった。実際にはアメリカ追随、一辺倒と言う、敗戦以来の屈辱的状況にある。このうさ晴らしが、対アジアへの嫌がらせだ。これで精神的バランスを取っていたのが、小泉氏、安倍氏。いじめられて、より弱い子をいじめるようなものだ。しかし、福田氏はそういうことはしなかった。アメリカ追随は同じだが、アジアへの鬱憤晴らしも少なかった。そのために、ストレスがより高まった。「私はあなたとは違う、自分を客観視できるのです。」こんな発言が最後になった。本当に日本の政治が他人事でないなら、今止めなかったはずだ。

自民党では大勢のやりたい人が出ている。こんなにやりたいのに、すぐ止めるというのがわからない。今度は総理になっては見たものの総選挙の結果で止めさせられる可能性も高い。それでもやりたい人が目立つ人すべてと言ってもいい。申し訳ないが、福田さんより期待出来そうな人はいない。だから総選挙だとなる。民主党の小沢氏ならいいとは、とても言えないのが、日本の現状だろう。しかし、一度はそれしかないのも事実。小沢氏の今度の戦略は、地方への財源移譲らしい。一切の財源を地方が自由に使えば良い。こんな事らしい。食糧自給率100%の時も、その道筋、背景の説明は無かった。ごみ処理でも、環境省の交付税、補助金が制限ばかりで、餌をやるから言うようにやれ。今地方に自由はない。これが本当に解きほぐされるのか。小沢氏は狙いどころは鋭い。小田原でも新市長がマニフェストを変更して、さてどうなる。結局は市民に、国民に、相応しい政治家しか、現われないものだ。小田原市民がここで頑張れば、変わってゆくはずだ。

昨日の自給作業:ニンニク植え付け、畑の整理。2時間 累計時間:7時間

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