安倍総理の慶応病院での会見
冒頭、少しテレビで見た。哀れで、消した。体調が悪いことだけは良く分かった。それなら何で、オーストラリアまで行ったのか。一国の代表と言う意味を、この人は、あるいは自民党は理解していないのだろう。各人の権力の象徴であって、利権であって。日本と言う国家の大事を、慮る人は居なかったと思われる。いまだ、あのやつれた安倍総理が、日本の代表責任者だ。いま、大災害や大事故。あるいはクーデターや軍事行為。何か起これば、陣頭指揮に当る人なのだ。自分が、その地位にしがみついていたいとしても、それではすまない、責任者なのだ。日本はまだ危機が続いている。この間に東海地震が起きて、浜岡原発が、メルト現象を始めたら、どうなるのだろう。体調が悪いと自身感じたら、すぐ病院で検査してもらい、臨時総理を置くなり、辞めるなりしなければ困る。本人が、その立場に固執するにしても、それを進める、周辺の人材が居ないというのが、自民党だ。
参議院選挙の後やめるべきだったというのが、自民党の内部でも大方の見方のようだ。それなら、何故あの時辞めさす方向で、調整が出来なかったのか。ここに自民党の病根がある。たぶんこの、弱点はジュニア福田内閣でも繰り返すことになるだろう。そこを分析してみる。先ず世襲議員が、多数存在する。こんな事がなぜ起こるか。選挙で選ばれるのだから、地域住民の利権構造が、この背景にある。河野洋平衆議院議長はこの地域の衆議院議員だ。親、叔父、息子が、自民党の議員だ。この権力に群がる、有象無象が存在する。県会議員や市会議員に居る。建設業関係に居る。農協に居る。あらゆる場面で、感じることがある。もちろん悪い、と単純に考えるているのではない。そうして地域社会が形成されていると言う事。それをはずして、何も出来ないと言う事。
洋平氏も太郎氏も有能だ。それが愚かな人なら、良かったのだが、聡明な上、力量もある。だから、影響力は益々強い。自民党にはそうした議員が多数居るだろう。福田ジュニアもサラリーマンだったのに、無理やり、後継にさせられた、とか言っているが本当か。後継にする必要が周辺にあるのが、地域の構造だ。そこまでは自明の事だ。今考えたいのは、安倍氏に見られる、御曹司政権の弱点だ。逆境に弱い。決断力がない。甘えの体質がある。政財界の保守の権力構造に、押されていて、自己判断というものが出来ない。そんなことが見え隠れする。普通の生活者としての感性がない。河野さんの家も農家だ。農地を借りているという人は知っているが、農業をやると言う事はない。
これらは福田氏も共通のはずだ。変にシニカルであるが、あれはポーズだけと考えておいた方が良い。サラリーマンの暮らしを長くしていたというが、年金の未納で、官房長官を確か辞めたのだ。辞めた後の暮らしなど、あれこれ心配した事などないはずだ。それは、麻生氏も同じだ。そんな人種ばかりが、自民党で派閥の上に立つ。周辺が、一目置くというのもあるのだろう。そうして出来上がった人間は、観念的と思って間違えない。理屈で、あれこれ配置をする。角栄氏のようなたたき上げの、人間操作が出来ない。だから、本当の支持者は居ない。利権の中でうごく。自己判断が実は出来ないないのが、自民党のしがらみ議員なのだろう。辞めたくても辞められない。辞めさせたくても辞めさせられない。