ビニールハウス
2016/08/10
昨日は小雨の中、ビニールハウスの屋根を張り替えた。選挙の最中にこんな事をしていては、怒られてしまいそうだが。実はもう何週間も養鶏場の屋根が、風邪で飛ばされていた。応急処置だけで、張り替えるチャンスを窺っていた。そんな高い所の作業を、雨の中でしたのかといえば、風が全くない日を待っていた。待っていたら、ついに昨日まで延びていたのだ。以前、わずかな風の日に、カヨ子さんと2人で張った事がある。微風にもかかわらず。まるでハンググライダーのように飛ばされかけた。しかし、張り始めて、広げてしまった以上止める訳にも行かず。それは恐ろしい思いをした。そのときは、幅、1,5メートルの細い物だったたので、まだ何とかなったが、今度は幅4メートル長さ、19メートルの養鶏場の天井部分だ。時間があるときは、風もあるの繰り返しで、3月29日から取り寄せなどしていて、18日後と言う事になる。情けないが、大体の事が、こんなペースになる。
自給の暮らしにはビニールハウスが必要だと思っている。こんな考え方は、大方の自然派の自給を目指す人達には、ヒンシュクもの。ケートラとビニールハウスはお許し願いたい。石油製品というと言う事で、塩ビ管を嫌悪して、例えば水道管もステンレスにしている人が居る。ポリ塩化ビニールはそれほど悪者とは考えられない。燃やした時ダイオキシンが出るというので、悪者の筆頭になったが、燃やさなければいい。燃やすとしても配慮した炉で単独で燃やせば、すばらしい燃料になる。注意を払えばこれほどすばらしい素材はない。以前はこの透明フィルムが無かった為、油紙で代替していた。子供の頃の苗代は油紙を使っていた。それは扱いも厄介な、ビニールの便利性とは比較にもならない。
ビニールを使い捨てにするからいけないのだ。大切に使えば10年大丈夫だ。野菜農家は2年ぐらいで、変える。この使い方はいただけない。もったいない。と主張していたが、養鶏場の一番風に当るところが、9年で破れ飛んだ。アチコチ補修しながらではあるが、9年は持ってくれた。しかし、30%さえ張り替えれば、他は今の調子なら、10年以上使えそうだ。洋ランの温室はビニールハウスの二重張りだ。この保温の良さはずば抜けていて、殆ど加温がいらない。ガラス温室の暖房で使う石油を考えれば、はるかに合理性がある。(あれ、洋ランなどやらなければいいか。)養鶏場は明かりが大切なのだ。天井をトタン張りにすれば、暗くなる。暗いのは本当にダメだ。鶏は寒いのや暑いのよりも、暗いのはダメ。
自給に必要なビニールハウスは苗作りをするからだ。ハウスがあれば、踏み込み温床も簡単に出来る。その上で苗を作れば、2ヶ月は早く作業が動き始まる。すると、狭い畑が、一年上手く回ることになる。直播だけでやっていれば、畑が広くなければならない。空いてしまう期間もできる。広いと管理の手が回らなくなる。自給だけするのが、60坪位が作業量から考えて合理性がある。広いと頭の中に収まらなくなる。そこで回してゆくには、ビニールハウスが必要となる。同時にこれが倉庫にもなる。倉庫があれば、捨てないで次に使えるものは幾らで出てくるのが、自給農。農家の方はよく捨てるので、結構いただける。ビニールハウスは冬の農作業の、天国だ。寒い日はハウスの作業が一番。真冬でも充分農作業した気分になれる。家の6坪のハウスも、今の時期は、あれこれ苗で一杯になっている。苗が出てゆくと、トマトの雨よけハウスになる。