議会定数の削減

   

昨日小田原市議会では、市議会議員の定数の削減が行われた。30人から28人になった。全国で、地方行政の充実、権限の移譲が言われながら、議員定数の削減が起こっている。構造改革。行政のスリム化。経費削減。この流れだろう。本会議でめずらしく討論が行われた。途中で帰らざる得なかったが。二人のご婦人が、「あれは議論では無いわ。出来上がった話を双方が、言っただけ。」こう言われながら帰っていった。

市会議員を減らすべきだと言う市民の願いの背景にあるのは、「役に全く立っていないので、無駄だから減らせ。」ここを市会議員は理解しているのだろうか。行政の出す、原案に対して、あるいは進め方に対し、きちっとしたチャックをしてきたか。この反省が少しでもあるのだろうか。それが出来ていないから、市民は減らせと言っているのだ。

現在、小田原の財政の未来を大きく左右する。3つの案件がある。お城通りの再開発。城下町ホール。広域ごみ処理施設。行政の進め方に対し、きちっとしたチェック機能を果たしてきた、市会議員の人はいたのだろうか。どの案件でも、市民以上に理解している市会議員の人はいるのだろうか。ゴミの広域化問題で、私より熱心に、環境政策課に通っている議員はいるのだろうか。県の環境課に出かけていった人はいるのか。是非仕事としてそう言う当たり前の事をしてもらいたいのだ。

正直今の市会議員なら要らない、と言われても致し方ない。城下町ホールでは、平成4年から長期にわたって検討がされてきたそうだ。そこから、充実した基本計画が出来た。ここでは市民代表も参加し、一定、民主的な検討が行われたようだ。ところが、これが設計段階で全く無視した形で、音楽ホールではなくなった。設計者の考えが優先した。ここに誰かの考えが加えられた恐れはある。小田原レベルの町で、専門の音楽ホールは稼働率が低くなるだろう。プロレスや、サーカスが出来る方が、市民の為だろうと、勝手に考えてくれたらしい。これは憶測ではなく、そう設計者が書いている。

ここでなぜ、市会議員の誰かが気付かなかったのだろう。少なくとも、市民より先に気付いて、チェックを入れ、問題があれば市民にそれを伝えるのが役割だろう。審議会に参加した市議会議員はその後のチェックをしなかったのか。それが出来なかったのだから、いらないと言われてもしょうがない。何故気付かなかったか。それは知識が無いから。一人一人が満遍なく何でも知っているのは無理だろう。知識が無いのも仕方が無い。しかし、大規模事業に対する予算については、市民より深く調べなければならない義務がある。

必要なのは、市会議員の情報収集能力だ。簡単に言えばブレーンがどれだけあるかだ。音楽関係の事なら、誰に聞けば本当のところが見えるか。建築については誰か。行政の動きなら誰。信頼できるブレーンをどの位広く厚くもてるかだ。ところが、市会議員の多くは一部の利権、あるいは地域の代表のようになっている。だから自分の関心事を実現すれば、後は黙っていることを賢いと思い込んでいる。

一つ、思った。13名の提案者。この人達に先ず削減の対象になってもらおう。彼らは自分は安全だと思っている。10名と言われる有象無象が立候補して、市議会議員の権威を汚すと思って削減を、言い出した。それなら先ず、この13名に落選してもらおう。

 - Peace Cafe