小田原市市民会館:城下町ホールの建設

   

昨夜、城下町ホールについての、ワークショップがあった。このホールが問題建築らしいという事は、聞いていたが、これほどのものかと驚愕した。呆然、唖然、思考が停止してしまった。帰ってからも腸が煮え返えってきて、怒りが収まらなかった。

何が悪くてここまで来てしまったのか。今までの、城山マンション問題。駅前ボートピア。どちらも、商売の話で、町場の問題。気にはなるが、離れた話だった。今度は市民の税金を80億円も使う「市民会館」の建替えの問題だ。この建築直接に50億円が、かかるそうだ。どうも同規模の他の町のものは、30億円台だそうだ。この20億円が、極小地所に、無理やり立てる。奇抜な世界に類を見ない建物になるからだそうだ。ここに怒りの原点がある。

この問題は小澤市長が鍵を握っている。市長個人の資質に由来すると考えた方がいい。結論から言えば、彼を再選した小田原市民自身の問題だ。「城下町サミット」を提案している。この愚かさが、わが市長だ。小田原のお城がどんな状態で、今の物を世界の方々に見ていただく恥ずかしさを、考えないのだろうか。お城の中に、遊園地や動物園がある。周辺の整備や建物の、統一も取れていない。この程度の行政努力の状態で、何故世界に呼び掛け、サミットをやろうと、考えてしまうのだろうか。

世界に問題を投げかけ、自らを指弾してもらおうとでも、考えたのだろうか。ヘタをすると、小田原行政つるし上げのサミットになるだろう。史跡を遊園地や、動物虐待の動物園にしていることは、世界の目から見れば、大問題だという事に気付かないのだ。周辺の城を見下ろすマンションが、許される街作りの行政レベルで、世界の城下町から来てもらおうとは、恐れ入る。こんな愚かな市長を諌める人が居ないというのも、「裸の王様」の情けなさ。

この愚かさが、「市民ホール」の建替えに現われた。さすがに今の市民ホールで良いという市民は居ない。立て直すべきだ。これは市民の共通の願いだ。使い勝手のいい、小田原に相応しい規模の、いいホールが欲しい。これは市民共通の願いだ。しかし、県内二番目に財政は悪化している。この中で作るのだから、無駄を省いた、合理的なものにするというのが、普通の考えだ。

城下町ホールは世界に類を見ない、奇抜な物だ。だから使い勝手が悪く。お金もやたらかかる。小田原フィルの代表。こゆるぎ座の座長。使い勝手の悪さを強調していた。4トン車が横付けられないという。大ホールの驚くべき無駄な構造は、世界に類を見ないそうだ。えらい贅沢な音響付帯設備をしなければ使えない。

更に問題は小ホールだ。これが絵画展示室と共用になっている。節約にしたつもりだろうが、絵にも音楽にも、間違いなく使いにくいものになる。展示室だから、固定の椅子は置けない。床は平らで無いとまずい。普通に座れば演奏状態が見えないだろう。こんな教室のような部屋を作ってホールは無いだろう。

実は絵の展示スペースが出来るとは今回始めて知った。絵の展示はあちこちと関わってきたが、それはそれで場の設定が大切だ。贅沢な必要は無いが、空間の状態、照明の状態、外光がどう入るか。床の作り。壁面の高さ、つり金具。搬入路の問題。絵を良い状態で見てもらうには、考えなければならないことは多い。共用等考えれない事だ。小田原の絵画団体の人に聞いたが、内容は理解されていないようだ。この点も検討が居る。

現状では設計会社任せで、市にはこの建設にプロジェクトチームも無いそうだ。市民の意見は今後聞き入れないという事を、市長は公言しているそうだ。市長のリコールしかないと思う。

 - Peace Cafe