9条の応援歌展
今日5月26日から28日まで、9条の応援歌展を開きます。日本橋の好文画廊です。92名の参加者だそうです。葛飾美術研究所が、主催した企画です。葛飾美術研究所の事は以前書きましたので興味ある方は、読んでください。9名の主に金沢美術大学出身の人がそろそろ40年続けている、共同アトリエです。
昨日は搬入と前夜祭がありました。貴重な時間を過ごす事ができました。前夜祭と言っても、皆さんそれぞれに、色々な形で平和について、思うところを語ると言う集まりになりました。お年寄りから、若者までいますし。活動の範囲もまるで違うので、どんな話になるのだろうと思っていましたが、おだやかな平和な集まりになり、学ぶところが沢山ありました。
平和を語り合う集まりでも、平和的で無い集まりは多々あります。昨日は、「平和を伝える困難さ」これが話題の中心でした。やはり、芸術分野の人達の集まりらしく、感性の問題が一番語られました。
Nさんがいつも一番の論客です。いつも鋭い論理を展開するのですが。この問題では、街角に立って、語ったりするのだそうです。高校生が立ち止って、つい聞いてみるように話さなければ、ダメなんだと、経験を言われていました。「九条あったっていいじゃん」ぐらいの調子だ。そうです。どうもテレビの流行の漫才師のような感じです。本当に伝えようとしたらこうなるのか、なるほど学ぶところ大です。
一番みんなの、信望のあるTさんは、時間をかけることの必要性を言われていました。「相手の話を聞く事、説得しない事、指導しない事、自分のほうが知っているような姿勢をとらないこと。ゆっくり心を開く事。」
とにかく上から教えるような、態度では、平和を伝える事は出来ない。そう経験を語っていました。
当然美術9条の会に参加している人も多いいのですが、事務局として活動されている人もいました。平山郁夫東京芸大学長の話をされました。「公務員だから、美術9条の会に参加できない」と、語られたそうです。しかし、公務員は憲法を守る責務があるのだから、むしろ「公務員だから、9条を守りたい」と発言してくれる。このぐらいの感覚があったらすばらしいのに。と話していました。
Iさんがこの企画の中心で、日曜日には、九条改正派として、議論をするのだそうです。つまり、改憲派と、九条派に分かれて、討論会をやるのだそうです。と言っても、Iさんは本当は九条派なのに、あえて、日曜の討論会のために、改憲派を研究したんだそうです。なぜ改憲を必要と考えるのかを、徹底して知る事の重要性を言われていました。どんな討論になるやら、つい、九条派になってしまうことがおもしろかったです。
私とは一番付き合いのある、Yさんは芸術を志す感性でこのことを捉えたい。と言われていました。平和の問題で一番大切なのは、平和と言う物を感性で捉えて、いるかどうかだ。だから、私達こそこの問題で、主張して行ける。平和を、制作の上で捕らえていれば、その感覚を伝えて行ける。感覚は論理よりも伝わるんだ。
9条を守ると言う事は護憲ではなく、新しい、平和な憲法、国民が選択するんだ。国民投票をやるというなら、世界に日本人の平和主義を示して、世界から戦争を失くす為の第一歩にする。守りじゃなく、新たな平和を作り上げることである。このことを確認しました。