303 水彩画 日曜展示
672「霧ヶ峰」
2025、5 中判全紙
673「ノボタン」
2025.5 中判全紙
674「睡蓮池」
2025.5 中判全紙
675「枯れ木」
2025.5 中判全紙
676「多良間田の記憶」
2025.5 中判全紙
677「睡蓮池」
2025.5 中判全紙
678「のぼたん農園」
2025.5 中判全紙
今週は日々の一枚であった。中判全紙の絵を一日1枚描くのは良い早さだ。このぐらいで描けるときの方が、絵が自然に出てきたと言うことになる。何を描くかなど考えないで、立ち現れる物をそのまま描くことが出来た。どうしようかという停滞もない状態であれば、日々の一枚になる。
エコロードに行ったことも良かったかもしれない。場所が変わり、眼が変わったかもしれない。平久保の海は崎枝の海とは違う。珊瑚礁の範囲を示すように海の色が変わる線がある。多良間田あたりのノボタンの様子もまた違う。どこか寂しいノボタンだ。失われて行く姿をしている。
安良村が消えて。多良間田が消えて。暮らしの痕跡が消える。そして里地の植物であるノボタンも草に覆われ、消えて行く。自然に戻ると言うことは耐えがたいことだと分かる。悲しいという気持ちが、シーンと静まった景色に呼応する。沈黙の風景。人の居なくなった多良間田に、田んぼが見えてきた。