石垣島にゴルフリゾートはいらない。

ーーーーー上記の部分をクリックすると反対署名にリンクします。以下の文章を読まれて、共感された方は、是非とも署名をお願いします。
㈱ユニマットプレシャスによる「(仮称)石垣島リゾート&コミュニティ計画」は、石垣島にある前勢岳の北側斜面の約60%にも及ぶ広大な土地(計127.4ha)を対象に、ゴルフ場をはじめ、最高40m近くにも達する中高層ホテル6棟(客室数461)と戸建ヴィラ(58戸)、数多くのプールやレジャー関連施設を建設するものです。この計画が明らかになった当初から、森林伐採、海への土壌流出、地下水の枯渇や汚染、さらには夜間照明による光害(特に石垣島天文台への影響)など、極めて多岐にわたる深刻な問題点が指摘され、多くの厳しい反対の声が寄せられてきました。
予定地の大部分が農地であるため、計画は長い間難航していましたが、「地域未来投資促進法」という規制緩和の法律に基づいた土地利用計画書が提出され、沖縄県は承認をしてしまいました。これにより、事業者による早期着工の動きが伝えられ、私たちは強い危機感を抱いています。
前勢岳は石垣島の中でも自然豊かな場所で、天然記念物のカンムリワシやキシノウエトカゲ、セマルハコガメ、夜にはヤエヤマボタルやフクロウの一種のリュウキュウコノハズクの他、美しいサガリバナの群落が見られるなど、沢山の動植物が生息しています。さらに、下流域には、ラムサール条約登録湿地の名蔵アンパルと、世界最大級のコモンシコロサンゴ群体が生息する名蔵湾が位置しており、前勢岳はそこへ流れ込む貴重な水源地の一つとなっています。
これまで、石垣島ではあらゆる開発が実施され、陸地の豊かさが失われるとともに、海の豊かさも失われて行っています。楽園のような石垣島の美しい風景がどんどんと壊れていくことを、島に住む私たちは望んでいません。そして、カンムリワシを代表とする多くの希少種が年々生息の場を追われ、数が少なくなっていることに、罪深さややるせなさ、人間としての責任を感じています。これ以上、この豊かな自然が失われないように、私たちはChange.orgのキャンペーンを立ち上げました。
工事着工が目前に迫る中、短期間ではありますが、9月末までに目標署名数1万筆を、最終的には10万筆目指しています。このかけがえのない自然の島、石垣島を守る為に、署名とキャンペーンの拡散に、ぜひともご協力お願いいたします。
賛同署名を持って、以下のことをそれぞれのあて先に求めていきます。
1.㈱ユニマットプレシャスに「(仮称)石垣島リゾート&コミュニティ計画」の断念を求めます。
2.沖縄県知事に土地利用調整計画の承認撤回を求めます。
3.石垣市長に地域経済けん引事業計画の取り下げを求めます。
2.沖縄県知事に土地利用調整計画の承認撤回を求めます。
3.石垣市長に地域経済けん引事業計画の取り下げを求めます。
2021年9月14日
アンパルの自然を守る会 共同代表 島村 賢正
我がーやいまの自然環境を考える会 会 長 宮城 信博
我がーやいまの自然環境を考える会 会 長 宮城 信博
アンパルの自然を守る会の会員になっている。アンパルの自然を守る会が中心になり、シーラ原という場所で田んぼをやっている。アンパルからシーラ原は続いていている田んぼである。田んぼは自然を守る農業でもある。ラムサール条約では田んぼまで湿原として認定されているところもある。
もし、ゴルフリゾートが出来れば、大量の地下水が汲み上げられることになる。当然その下に位置する、名蔵アンパルの湿原への水も減ってしまう可能性が大である。当然水の来なくなる田んぼが存在する。
このゴルフリゾートでは、石垣市からの水道の供給は曖昧に100トンと制限されているようです。少なくとも日量950トンの水を必要とする計画だ。不足分は地下水のくみ上げで補うとされている。ところがこの点では沖縄県知事の環境影響調査では、十分な地下水調査が必要とされているにもかかわらず、調査は何もされていない。
使い始めれば、いくらでも市の水道水を使えば良いというのが、計画の実体のように見える。計画では大半の水は地下水を汲み上げて利用すると言うことだ。その地下水のくみ上げ量は石垣市の現在の汲み上げ両全体の、半分にあたるとされている。
もしゴルフリゾートでこれだけの水を汲み上げれば、当然その下流域にある、名蔵アンパルの自然は乾燥し草原化することだろう。これは石垣市に残された自然遺産を、観光資源を自ら消滅させると言うことになる。これだけは確実に予測されることだ。
このゴルフが衰退している時代に今更、石垣島にゴルフリゾートは馬鹿げている。なんとしても止めさせなければならない。この場所は里山と牧場が点在している。まだ素晴らしい自然環境が残された場所である。この牧場は農振農用地である。牧場を作るために、税金が投入されて整備されたものである。
本来であれば、こうした農地の転用は行っては成らないものである。ところが、行政はあらゆる手段を用いて、例えば国に対して自衛隊ミサイル基地を受け入れる変わりにと言うような、裏での交渉手段を用いてこのあり得ない農地の解除を行ったのである。証拠があるわけではないが、そうとしか思えない、異常な行政処置なのだ。
もしこの地域がゴルフリゾートになれば、地下水を汲み上げて運営する予定になっている。これでは間違いなく、名蔵アンパルの水源が不足してしまうことだろう。同時にアンパル周辺を守るように存在する、田んぼも水不足になる可能性がある。
石垣島の未来は、この豊かな自然環境の維持にかかっている。観光産業は施設を建設する場所を限定しなければならない。むやみな開発を行えば、観光施設が、石垣島の観光の未来を損なうことになる。どこまで自然を維持できるかが石垣の観光の未来でもある。
ゴルフ場など、石垣島にはまったく不適合な施設だ。石垣島に来てゴルフをやるような人は少ない。ダイビングをするとか、竹富島の緩やかな時間が流れている集落を散策して楽しむ。観光と言えばゴルフと考えるような発想は実に古くさい。