韓国との友好関係の構築

小田原の反原発で作った太陽光発電設備。10年目と言うことになる。10年で設置費用は回収したことになる。この後、設備が壊れなければ利益が出ることになる。その利益の2年分ぐらいがこの発電設備の処理費用となる。日常の管理費用もそれなりに必要にはなっている。
韓国では革新系の文政権から、保守系野党の尹錫悦 新大統領に代わった。この機会に日韓の友好関係の再構築を計って貰いたい。この機を逃せば、また冷え切った悪い関係が続くことになる。互いに感情的なこじれまで進んでいる。
これまでの文政権は日本に対して耳を傾けることが無かった。日本にとっては残念な政権だった。北朝鮮対応も成果が無いままに、今に至ってしまった。日本に問題もあるわけだが。今回の選挙を見ても、日本と付き合わないとする事が選挙には有利なことは見て取れる。
アメリカのトランプ大統領もそうであったが、民主主義の選挙制度はなかなかやっかいなものだ。人気煽り政策が票に繋がる。不人気には成るかも知れないが、本当は国のためになるというような政策を主張しにくいのが、民主主義の選挙。
国会になだれ込め等と暴動を誘導したアメリカの大統領が、次の大統領選挙を目指しているなどと言うことが信じがたい。そしてロシアではプーチンのように狂信的な軍国主義者が、圧倒的な支持率を背景に長期政権を続けている。
ロシアでは戦争を始めたプーチンが世論調査では支持率がさらに上昇したという。ロシア国民がそこまでおろかなのかとも思うが、そうではなく人間というものは、そんな愚かな反応をしてしまうものと考えるほか無い。
選挙制度は問題があるとしても、やはりこの制度以外にない。国民が正しい選択を出来るように、成長しない限り、どこの国にも危険は起こりうるのだ。日本の場合、今の選挙制度は野党が成長できないという、良くない結果を生んでいる。
韓国大統領選挙はほぼ半々で国民の意思は二分したという結果だ。当然なことだが、いくらか少なかった候補者が即座に敗北を認めたことは良かった。トランプとはその点違う。韓国が健全な議会制民主主義国家だと言うことが想像できる。
韓国も日本も、これからの問題は中国との関係である。韓国は日本よりも中国との関係が深いものになっている。中国との経済関係が極端に大きい。生産拠点を中国に置くことも、韓国政府の奨励している方針である。一方でTHAAD配備のアメリカからの支援も行うという、結構難しい綱渡り外交である。
その背景には分断国家であり、北朝鮮が核開発を続ける、独裁政権である。そして両国は休戦はしてはいるが、戦闘状態が未だに続いている。ウクライナと似たような事情が存在する。中国、ロシアと対峙せざる得ない。韓国は日本批判をすることで、求心力が生まれる政治体制である。背景に戦争態勢の国家という事情もある。
日本でも領土問題とか、憲法問題とかを持ち出して、選挙に勝とうとする勢力が目立って来ている。石垣島でも自衛隊誘致の現職が4選されている。仮想敵国中国を持ち出して選挙に有利に動こうとするようなろくでもない候補者はどこにでもいる。
韓国のことで言えば中国による、文化の細部までの影響の強さは、私には今後深刻なことになる気がしている。経済や軍備のこと以上に文化的な影響というものは、深刻になりがちである。日本批判をいまはしているが、歴史的に見れば中国支配の屈辱が朝鮮という国を成長させたという側面がある。
今後中国批判が、求心力を産むような政治が登場する可能性がある。韓国は経済での中国依存が大きい。中国からの原材料なしには韓国の産業は成立しがたいところまで来ている。韓国が輸入する品目のうち1850種類で、中国企業のシェアが80%を上回っている。
韓国の米国からのTHAAD配備問題 で、中国は韓国に対して経済制裁を始めた。韓国を衛星国としてコントロールしようとしている。韓国の全輸出に占める対中輸出の割合は25.8%で、米国(14.5%)、日本(4.9%)を合わせた金額を上回る。
韓国人は批判精神が極めて旺盛という特徴がある。中国への批判も目立つようになってきている。この点でも文政権の交代は転機になるのかも知れない。加えて、日本にある問題と同様の問題が、関係が深いだけにより深刻な形で中国との間に起こりうる状況にある。
韓国では近隣諸国との関係や、経済政策は大きな困難が待っていると思う。もちろん日本も同様であるが、深刻度が一気に来る。中国が揺らぎ始めている状況では、深刻なところがあるだろう。中国としては、韓国を引き寄せることで、対中国の周辺諸国の連携を分断しようとしている。中国は巧みな外交を行う。
日本は韓国に対して、日本から進んで友好関係を作る必要がある。韓国には植民地化した歴史に対する深い反省が無いという認識だ。韓国における、日本嫌悪の原因である。従軍慰安婦問題がその象徴であるが、もっと根は深い怨念が横たわる。
植民地化されたという屈辱感が根本にあり、消えることは無いだろう。フランスに植民地化されたベトナムという状態よりも、同じアジアの遅れた国に支配されたという屈辱があるのだろう。優れた日本が近代国家にしてあげたというような態度が腹立たしいのだろう。
日本の中には確かに、植民地化などしたことが無いと主張する、反歴史主義者まで存在する。あるいは日本が行った恩恵ばかりを主張する人もすくなくない。日本が行った植民地政策を、どのような言い訳も主張すべきで無い。心より反省して謝罪するところからしか友好関係は生まれない。
近隣諸国と仲良くして悪い事など何も無い。先ずは竹島問題である。日本が謝罪の意味も込めて領有権を放棄すれば良い。選挙を意識する政治家の発想にはそういうことは無いだろう。国民の中からそうした意見が湧いて来ない限りだめだろう。日本の安全保障を考えれば、あり得る考えでは無いだろうか。
領土を欲張るなど、無意味なことだ。大切なことはそこに暮らす人達の思いだ。台湾であれば、台湾の人達の大多数が中国になりたいというのであれば、そう成るほか無い。台湾の国民が何を選択するかがすべてのことだ。国の未来のことだから、よほど慎重な住民投票が必要なことになるだろう。