81歳のバイデンが降りない。

   



 バイデンアメリカ大統領候補が、トランプとの生の討論会で、耄碌してよれよれであることを露呈した。トランプでは困るけど、さすが81歳の大統領候補では、世界が困るのは現実である。アメリカは自由主義陣営のボスなのだ。問題は日本にも波及する。

 バイデン大統領は、トランプとの討論会の前に、フランスで行われたノルマンディー上陸作戦80周年式典とイタリアで行われたG7(主要7カ国)首脳会議に参加した。バイデン大統領は疲れていて、半分眠ってしまったと言うことだ。精彩さを欠き、高齢不安に拍車を掛けることになった。 飛行機の中で寝られなかったのだろう。

 それが大統領の激務に耐えられないと言うことを表わしている。大統領というものは、そのくらいの激務をこなさなければならない。年寄仕事では明確に無理な仕事だ。にもかかわらずやれると考えているとすれば、自己過信が過ぎる年寄特有の病だ。私もよく居眠りをしながら絵を描いている。

 猫の首に誰が鈴をつけるかである。「心配だから、おじいさん免許を返上して」と言えないものだろうか。年寄りは視野が狭くなる。頭が固くなる。自分は別だと考えがちだ。自己判断ができないから、誰かが止めなければだめだ。しかし、81歳の大統領に命令できる人は、有権者しかいない。

 瞬時に原爆発射の判断など到底無理だろう。これからやらなければならない中国との関係回復が可能だろうか。と言ってトランプの場合、犯罪者だ。確信犯だ。選挙の公正さすら認めない人間だ。まだ耄碌してはいないが、相当な歳なのは変わりがない。

 たしかに年寄りには、免許を返上しろと言いにくいものだろう。しかも多額の献金をしている人にしてみれば、今更降りてもらったら困るということなのだろう。アメリカも企業献金の国だ。しかも、献金した者を優遇するのが何が悪いのだという国だ。

 私もいつもそろそろ免許返上だと言われている。まだまだ大丈夫。若い人と同じくらい上手な安全運転できる。と言っている。ここが難しいところだ。年寄りは自分ではボケていないつもりなのだ。そこがボケの怖いところだ。お衰えを自覚できないのが、年寄りの特徴だ。

 この点全く他人ごとではない。自覚はないが、ブログで反省文を書けば、そういうことになる。それでも、一応は80歳まではがんばってのぼたん農園をやるので、免許の返納もできない。80歳で免許を返納したら、どうなるのだろうか。のぼたん農園に置いて行ってもらって、そこで絵を描くほかないか。

 誰かに、送迎をお願いするほかない。タクシーということになるのか。あるいは誰かお願いできる人がいるかどうか。費用は仕方がないことだが。まだ6年あるから、それまでは慎重に、用心をして運転をしなければならない。同じ時間に同じ道を通行する。年寄りで衰えているという自覚をもって。

 しかし、81歳で大統領両選挙に出るのは、無謀だし、国のためを考えれば、そんな選択はない。それだけでも大統領候補失格だろう。どこの会社だって、経営を考えたら、81歳の社長の続投はない。それでは社員がかわいそうだ。どれほど優秀でも、年齢には勝てない。

 任期中に86歳になると書かれていた。81歳でまだ大統領ができると考えているのは、無責任というほかない。良い民主主議は理性で成り立っている。80歳を超えたら大統領に立候補は出来ないと言う規則が普通だが、そういう暴挙が想定されていなかったのだ。

 アメリカのことを考えたら、自分から降りるのが、普通の感覚である。誰にでもわかることだ。この暴挙を止められないとすれば、トランプになるということだろう。バイデンもだめで、トランプは困る。民主党は候補を今からでも変えなければ、選挙は戦えない。

 どうしてもバイデンがおろせない時には、オバマ元大統領を副大統領にすることしかないのかも知れない。ドクターストップがかかった時にすぐ交代できる人材をサブに入れておく。スーパーサブである。この危ういコンビでも、トランプよりはましだろう。

 後継の大統領候補を育てなければならなかったのだ。それが出来ないと言うところに民主党の問題がある。右傾化する国が増えている。フランスでは極右政党が、選挙で第一党になりそうな状況だ。右傾化と言うより、自国主義に変ると言うことなのかもしれない。

 中国やロシアは独裁政治が固定化されてきている。そして、連携を強めている。世界は危うい方向に進んでいる。ウクライナ戦争を止められない状況になっている。パレスチナではイスラエルが、ジェノサイトを再現するような、無残な戦闘を続けている。

 このような悲惨な状況が解きほぐせないのも、アメリカの衰退の性なのかも知れない。決断力に欠ける。ウクライナも、イスラエルも止められない状態は、アメリカの衰えなのだろう。不満が残るとしても、どこかで妥協させて止めるのは、軍事援助してきたアメリカの責任でもある。

 世界は徐々に衰退を始めている。極右勢力が国を支配するような国も表れそうだ。これがコロナパンディミックで弱ってしまった人間の心なのかも知れない。日本でも自民党の腐りきった姿を見ると、公共力のようなものが失われているように見える。

 世界は徐々に危うい方向に下り始めているかのようだ。日本はより追い込まれるだろう。円安もこのくらいで当たり前なのだろう。世界の転換が早すぎる。追いついていけない国が、遅れて行く。日本のように既存の組織が強かった国は、新しい状況に変化できなかったのだ。

 アベノミクスの失敗が日本の衰退に拍車をかけた。新産業が出現せず、大企業だけが保護された。その結果格差が広がり、国の安全保障は崩れ始めた。食糧の確保が、危うくなる。温暖化対策では、後進国の仲間入りした。この状況はさらに深刻化すると考えなくてはならない。

 それぞれが、自分の暮らしを見直すほか無い。食糧自給を一人一人が行う国だ。自分の食料の半分を自給すれば、食糧輸入が途絶えたとしても、何とかなるだろう。お米、麦、ジャガイモ、玉ねぎ、大豆。いくらかの野菜。この自給をすれば、安心して暮らして行ける。

 世界が悪い方向に変ることは、止めることは出来ないが。自分の暮らしをそれぞれが確立すれば、何とか生きて行ける。これは、35年前に考えていた未来の社会が、現実化してきたと言うことだ。ここまで予測通りだったとすると、この先さらに悪い状況になるという事だ。

 やはり、安全確保のための、小さなコミュニティーを形成するほか無いのだろう。自分たちで助け合える組織を作らなければ、生き延びることが危うくなる。幸い中山間地の人が暮らしてきた地域が放棄されてきている。そこに小さなコミュニティーを作ることだろう。

 のぼたん農園で自給農業を確立して、そうしたコミュニティーの暮らしの参考材料になりたい。食糧自給は農業技術次第なのだ。一日1時間で食糧自給が出来る方法。これを探求するのが、私のこの世界状況での出来ることだろう。

Related Images:

おすすめ記事

 - 暮らし