のぼたん農園に与那国馬が来た。
のぼたん農園では自生しているミズオオバコの花がさいた。のぼたんも咲き始めた。与那国馬の親子が来てくれたことを喜んで咲いたようだ。前から、福仲先生が馬を持ってきて上げるとは言われていたのだが、信じられないようなことだったので、馬の親子が来てくれるとは思わなかった。
ミズオオバコの花はのぼたん農園の花はほぼ白だ。いくらか赤みがあると言えば言える程度だ。白っぽいのは崎枝のタイプなのかもしれない。白から紫まで変異があるらしい。中国では漢方薬に使われる草だ。龍舌草 とある。日本では急速に失われた水田雑草だ。絶滅危惧種とされている。
最近0番の溜め池にミズオオバコが増えてきた。20株ぐらいあるだろう。ミズオオバコを増やし、コナギはすべて取り去りたい。ミズオオバコが安定して増えたならば、一度食べてみたい。昔与那国島では田んぼの隅などに自生しているミズオオバコを、仕事帰りに持ち帰り食べたと言われた。
漢方の薬効としては、鎮咳,去痰,解熱,消腫,利尿作用があり,喘息,咳,水腫,できもの,むくみ,やけどなどに用いる.できものややけどなどには粉末を患部に塗布する。とある。
のぼたん園ののぼたん群生地は一株だけ、花が満開になっている。ツツジのような感じだ。花の色合いが紫色に変わった。最初は白っぽかった花が、いまはかなり紫色が増した。葉もしま模様があり趣のある葉だ。ぜんぶで300株ぐらいはあるだろうから、こんな群生地は石垣にもほとんど無いそうだ。一斉に咲けば見応えがあるだろう。のぼたんの満開は6月とある。
このところ溜め池に糸状の藻は出なくなったのだが、コナギがどんどん出てくる。コナギを取り尽くさなければだめだ。コナギが種を付ければ田んぼまで大変なことになる。これからもコナギは増えてくることを覚悟しなければならない。
コナギが増えたならば、直播きが困難になる。直播きが出来るかどうかは雑草がどのくらい出るかにかかっている。初年度は雑草は出ない。雑草が無いのは良いが、まだ土も耕作土という感が無い。田んぼ土壌には成っていない。水田雑草は溜め池以外にはない。コナギの花は絶対に咲かすことが出来ない。
昨日はミズオオバコのこの白い花が、10ほど咲いていた。一日花なのだが、このところ毎日数個は咲いている。花が咲く前に、蕾みの脇から泡がわいてくる。泡が花を見付ける目印になる。水中の株の様子はオオバコと言うより、サニーレタスのようだ。
3センチほどの花で、地味な花だが、よく見ると白い中にしま模様があり、なかなか良い花だ。花が咲けば一日で実を付けて、その実が落ちて増えてゆくらしい。だんだん下の溜め池にも生えるかも知れない。
のぼたん農園に与那国馬の親子が来た。しばらく預かって良いらしい。果たして馬を飼うことが私に出来るかは分からないが、やれるだけはやってみたい。まだ慣れないせいか最初の日は触らせてくれなかった。与那国島では放牧されている馬は触ることが出来た。
一日だんだんになじませて、翌日には触ることが出来るようになった。三日目はブラシをかけるつもりだ。水牛の子供は最近慣れてきて触われるようになった。動物を飼うと言うことは、何かあったときにおとなしく触れるようにしておかなければならない。触れないと、手当が出来ない。
与那国馬はとてもおとなしい馬だ。時間をかけてなじんでゆけば大丈夫だろう。馬は神経が鋭い。好き嫌いもはっきりしている。馬は人間の好き嫌いを持っている。肌が合う人が決まっている。よく世話をすれば答えてくれる。
馬まで飼うことが出来るとは思わなかった。水牛に子供が生まれて、今度は馬の親子だ。自分で進めたというより、流れに従っていたらこういう幸運がやってきた。石垣島での役割が巡ってきている気がする。天然記念物の8種の内の一つだ。分散して飼う必要がある。
子供の頃からの動物好きではあったが、その集大成のようなことが石垣島で起きている。私は飼うことが出来ればそれで満足なのだが、小田原に行っていないときもあるので、共同農場である事がありがたい。交代で世話をしてもらえることが出来る。
馬好きという人はいるだろう。ホースセラピーと言われるぐらいだ。家畜のいる共同農場。これは素晴らしいと思う。農園にいる動物は好きだが、動物園というものは余り好きでは無い。野生動物を檻に入れて飼育すると言うことは、哀れで見ていられない
イルカのショーというものを沖縄美ら海水族館で見たことがある。確かにおもしろかった。おもしろかったが、後でちょっと可哀想になった。そのうち禁止されるだろう。イルカが楽しんでやっているようにも見えるが、イルカは閉じ込められていることを喜んでいるはずが無い。
動物でも家畜は別だと思っている。家畜は人間といることで喜びを得ている。人は家畜との関わりで学ぶことが沢山ある。のぼたん農園に、家畜がいてそれぞれに役割を持つことが出来れば素晴らしいことになる。水牛は田んぼで働く。やはり馬は畑で働いていたのだ。
のぼたん農園には1.5ヘクタールの草地がある。草地を上手く利用して、今いる水牛親子ともう1頭。与那国馬親子。今のところ飼料は充分だろう。こうやって生草だけで暮らせる家畜は、そう多くはないと思う。上手く草地を回してゆきたい。
草地の管理や水牛のいる方に車で入れるようにしたい。下の方の道から入れるようにしたのと、上の方の道から入れるようにしたい。ユンボが使えるのは18日までと考えなければならないから、福仲先生と相談してどのように道を作るのが良いか相談しなければならない。