自民党総務会がアベ忖度を止めたのか。

   



 自民党は6日の総務会で、検察官の定年63歳を65歳へ引き上げる検察庁法改正案の了承を見送った。国家公務員法の解釈を変更して黒川弘務東京高検検事長の定年を延長した閣議決定に関し「三権分立を脅かす」と異論が出た。両法の関係についても質問が相次ぎ、理解を得られなかった。10日に再び審議する。
 
 ついに自民党の中に反アベの声が上がった。かもしれない。アベ一色に見えた自民党のなかから、異論がわずかに垣間見えた。アベ政権の末期が迫ったことを意味しているぞ。こうなれば案外アベ政権の崩壊は近いと思われる。桜吹雪が雪崩現象を起こす日が迫っている。

 アベ政権は憲法改正を表看板にしているので、何か右翼思想があるかのように見えるのだが、実際にやることは支離滅裂で、カジノの誘致や軍事基地の問題では
アメリカ依存である。アベノミクスが崩壊するときが近づいてきて、やっと目が覚めてきたという所なのだろう。

 河合杏里議員の身びいきの姿を見ると、やっていることは実にえげつない。露骨な身びいき優遇である。優遇すれば忖度議員になるからだろう。こんなやり方で身内を固めてきた。良く反発が起きないできた物だ。

 自民党議員はそもそも議員になりたいだけの自己顕示欲の人で、日本の未来など考えていないと思われる。あの森友疑惑でアベ政権を忖度して、公文書の書き換えまでやった官僚が露骨に昇進した。このように官僚については人事で支配している。官僚も出世して上級国民になりたいという人だから、能力の低下はコロナ対応で明かになった。

 こんな形で利益誘導を見せつけながら、アベ政権を過去最長のものにしてきたのだ。自民党の議員の大半はこの利益にありつきたいという人達だから、当然忖度をしてきた。ところが、コロナで風向きが変わったことを、素早く判断した人が現われたのではないか。

 と言っても10日を待ったが何も出てこないところを見ると、やはり押さえ込まれたか。自民党内の不思議は何も分からない。何しろこのニュースは一部報道だけで、余り報道をされていないのではないか。こんな重要なことが報道されないのは、忖度なのか。誤報なのか。抑えられているのか不明である。

 ここまでを書いているのは6日のことだ。この続きを11日に書くことにする。期待して新聞を調べたが、自民党総務会で何かが判断がなされたようなことはなかったようだ。誤報だったのか、あるいは私の妄想だったのか。

  良く探したら、一転了承と言うことになった。どういう理由で了承されたのかは分からないが、自民党議員が物わかりがいいと言うことなんだろう。満場一致で了承したというのだから得体が知れない。

 たぶん押さえ込まれたのだ。アベ政権のの圧力の前に反論はやはりできないのだ。まだ内部で混乱はあるのだろうから、期待を捨ててはいないが、たぶん押さえ込まれたのだろう。押さえ込みはアベ政権の得意技だ。

 森雅子法務大臣は福島県選出の参議院議員である。弁護士である。持論として原発事故に際して、検察関係者が住民を差し置いて逃げたと言うことを繰返し国会で質問してきた。

 そして、今回の検察官定年延長の法律解釈変更問題で、今度は法務大臣として答弁するなかで、検察官が逃げたと言うことを蒸し返したのだ。どう繋がりがあるのか無理がある中での発言である。

 良い検察官僚は少ないのだから、定年延長は必要だと言うことを意味したのだろうか。あるいは長年の鬱憤を法務大臣として晴らそうとしたのか。質問に対するむりな回答を押しつけられた怒りが爆発したのだ。自爆発言だ。それでもアベ氏は厳重注意に止めた。注意三回で反則負けか。

 アベ総理大臣は厳重注意で済ませた。これは本来なら、検察官攻撃で注意するではすませないことだ。確信犯なのだ。証拠を持っているはずだ。アベ氏が罷免となれば、証拠を開示すると脅したのだろう。

 森氏の考えを内閣の統一見解と違うからと言って、すべて押さえ込むのであれば、大臣が人間である必要はない。アベオウム鳥だけでかまわない。アベ政権の不愉快なところがいよいよ噴出している。

 骨のある自民党議員はいないのか。森法務大臣は検察官逃亡説を隠してきたわけではない。国会で確信を持って質問をしたことなのだ。その人を大臣にしたのはアベ氏だ。法務大臣が検察官の問題で事実に反することを答弁したとしたら、これは罪は重い。大臣でいたいから信念を覆すのか。

 私が調べた範囲では検察官は逃げたわけでもない。曖昧なデマ情報を鵜呑みにしていたと言うことだろう。法務大臣であるから、検察内部の公文書はすべて読めるわけだ。この機会に精査して、大臣として結果を報告して貰いたい物だ。
 法務大臣がよく調べもしないで、検察官を誹謗中傷したのだ。前代未聞の出来事である。定年問題でもおかしなことばかり言っているが、あきれた人だ。こういう人が女性の国会議員を減らしているのではないだろうか。


 
 

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