小麦と大麦の収穫
6月14日小麦と、大麦の脱穀を行った。午後3時間ほどかかった。小麦は小麦の会の畑3畝弱。笹村の家の畑1畝ぐらいである。品種は「ユメチカラ」である。宮下さんから分けて頂いた種である。北海道の春小麦の新しいパン向きの品種という事であった。神奈川での適正についてはよくわからなかったが、作った感じでは作りやすい品種に思われた。小麦は11月19日に播種した。品種はユメチカラ。北海道中心に作られている春小麦らしい。初めて作ってみるので、どういう事になるのかわからない。30日の時点ではまだ発芽していないので不安になる。そんなものだろうか。70cm間隔で、8本の畝。長さが50メートル前後。3畝弱。100キロ収穫目標でやる。1反で300キロが目標。家の方の上の畑に1畝ほど蒔いた。脱穀が終わり、107,3キロだった。反収で268キロである。小麦の会の畑が、85キロぐらいなので、ほぼこちらは合格点ではないだろうか。もう20回目くらいの栽培になって、初めて小麦の栽培法が少し理解できた感じがした。
麦はやはり肥料である。冬の作物は思いのほか多肥でなければ良くできない。3畝の畑に、20袋のソバカスを耕運しては撒いた。時間を空けて2回行ってから播種した。そして、発芽してからまた畝間に20袋撒いて、そして土寄せをした。もう一回撒こうかと思ったがそれは止めた。土寄せは2回耕運機で行った。手取りの草取りは一回。これはそれほど大変ではなかった。一部まったく発芽しない部分があり不思議な現象だったのだが、どうもみかんを抜根した後ではないかという気がしている。果樹があった場所は、何か土壌でおかしな状態があるのではないかと思われた。これがなければ間違いなく、目標の300キロ取りになった。いつも悩まされていた、カラス麦、ネズミ麦の雑草がなかった。いつもは麦の株間にこの雑草が生えてしまうので、ひどいことになっていた。麦は連続で作らず、畑を変える必要があるということは実感した。ソバカスを何度も撒いたという事もあって、収穫した麦の中にそばの種が混ざっていた。むぎ踏みは何度行った。効果があったのかなかったのかはよくわからない。
収穫して1週間ハウスの屋根の下で干してあった。小麦の収穫時期は梅雨時で外で干すことはできない。ハウスの中でなければ乾かない。これが関東で麦を作る時に大変なことだ。梅雨時に収穫する作物という事で、とても苦労する。30%の水分含有量で収穫する。これ以上乾燥させると脱漁が始まる。20%まで干して脱穀する。乾燥機を使う訳ではないので、この点方法を考えておかないと、上手くはゆかない。ハウスの中で1週間干しただけで、20%まで乾燥できた。そこで脱穀。特に問題はなく簡単に終わる。ハーベスターは比較的快調でトラブルなく終わった。この前機械整備をよくやった効果が出たかもしれない。この100キロの小麦を今度はミルパワーに持って行って、精粉してもらう。収穫してからも麦はあれこれ手間のかかるものになる。種籾として、7,3キロ13度の冷蔵庫に保存した。
大麦は緑肥として田んぼに作ったのだが、今年は収穫することが出来た。その意味では2毛作が達成できたのだから、大したものだ。麦イネの2毛作は一人では到底できない。昔の人はこれをやっていたのだから大変なものだ。みんなでやるから大麦から、小麦まで自給が出来る。有難いことだ。大麦は18キロだけだがとても尊いものだと思う。出来がいまいちだったわけだが、田んぼでほぼ肥料なしで育てると麦はこんなものになる。分げつも取れないし、穂も小さい。田んぼというものは肥料分の少ないものだと思う。家の方の畑でやれば、それなりにとれる。来年は大豆の後作で、はたけCでやる予定だ。やはり田んぼでやるより大豆後の方が作業の手順が気が楽である。