5月の自給作業
田んぼの準備が進んでいる。
5月は田植え。田植えを目指してすべてを準備整えてゆく。田植えの予定日が26日(土)27日(日)の2日間。今年は、3度代かきの田んぼの実験を行っている。民間稲作研究所方式のトロトロ層の作り方の再現である。疑いつつやっている訳だ。私はやってみないことは一切信じない。どれほど良いといわれても、この田んぼに合わない事には始まらない。しかし、良いといわれることはできる限り実証実験してきたつもりだ。1,2,12番はすでに代かきをして水を張っている。この田んぼがほかの田んぼとどれだけ違ってくるか楽しみである。また緑肥の刈り時の実験もしている。を早く刈ってしまう田んぼと、代掻き直前に刈る田んぼとを分けた。この2つの田んぼがどのように違ってくるのかも、確かめてみようと考えている。今まで草は直前に漉き込むほど、草が抑えられると感じてきた。私のやる田んぼではそうだったのだ。もう一つのやり方として、1か月前の刈り取りという方式がある。これは暖かい地域のやり方ではないかと思っている。久野では田植え一ヵ月前の時期では十分に緑肥が伸びていない。このあたりの問題もあるのだが、ともかく比較をすることにした。
播種5日目で芽生えた稲の様子。この時に太いしっかりとした芽が出なければならない。その為に、3週間川で浸種して、冷蔵庫保存2週間5度で保存をした。試行錯誤しながらこれが一番良いという結果である。一方に3日水に浸けて播種した種籾と違いが出るのか、較べている。今のところそれほど違いがあるようでもないが、もう少し様子を見たいと思っている。ただ、欠ノ上の種籾の芽の出方は悪くない。ぐぎっとしている。みょきっとしている。悪いが他所の田んぼの芽は毛羽のようだ。自家採種を続けてきた種籾が良いのではないかと思っている。
水を張った田んぼには、民間稲作研究所の肥料を入れてある。こうして、1か月水を浅く張り、2度目の代掻きをする。最後に仕上げの代掻きをする。これで雑草が出ないという事である。今年は暖かいせいもあり、すでにミジンコが出ている。雑草はまだない。この後どんな変化が出てくるか楽しみである。
大麦である。美しいものだ。何とか後一ヵ月で実ってくれれば収穫できる。たぶん無理だろうと思っている。残念だが仕方がない。
畑では、ソラマメが実を膨らませ始めた。ジャガイモは早くも花を咲かせている。季節のテンポが速すぎる。ニンニクは結構よい球を付けている。もうひと頑張りしてくれれば、大粒といえるものになりそうだ。玉ねぎはまだ球が小さい。草がひど過ぎてどうにもならない。草取りを熱心にしているのだが、すぐスギナが出てきてしまう。この畑は当分どうにもならない。玉ねぎは草がこんなに出る畑では良いものは出来ない。タマネギはほかの植物の根が嫌いなのだと思う。他の植物の根に出会うともうそこからは根を張らない。それが他のタマネギであれば、気にならないようだから特殊な作物である。植物というのはどれもこれもその特殊性を秘めている。その特殊に応じた栽培を感じ取れるかどうかなのだろう。そこが面白い。叢生栽培だとか、百羽ひとからげで作物を見るというのは、どうも気に食わない。