大豆の収穫
大豆の会の収穫を11月13日に行った。100キロの収穫だった。まだ乾燥しきっていないので、1,2割は減るかもしれないと思っている。それでも昨年よりは増しだった。今年の一番の問題は発芽直後のウサギと思われる動物に食害されたことだ。発芽してきた苗株の頭の部分を食べられてしまった。何だろう何だろうと思っていた、1週間ほどの間に4分の一ほどが食べられてしまった。慌てて電柵を下げて、侵入は防いで、追い蒔きをした。1か月遅れで追い蒔きしたようなことになり、結局その部分は充分な生育はせず、収穫はできなかった。残った、7割の苗で栽培したことになる。という事は土壌の連作障害を考えるうえでは、3割増しで考えなくてはならない。つまりきちっと成育した大豆が元気で生育したのかという事では、普通だったのではないかという事になる。畑の様子が悪かったので、やはり連作障害だったのかと、早合点していたが、もう少し冷静に考えてみると、去年が鶏糞肥料による蔓ボケだっただけかもしれない。
土壌が連作障害で問題が出てきているのかどうかは、微妙な結果になった。つまり、7畝の70%に植え付けて(ウサギの食害の結果)、5畝で90キロくらいの収量であれば、反収180キロとなる。これはほぼ全国平均程度で、悪い訳ではない。神奈川県は一般農家の収量は166キロとなっている。連作障害と判断することは早計にも見える。大豆畑の後はすぐ堆肥化した鶏糞を300キロと、ソバカスを10袋まいて、トラックターで耕した。小麦を26日に蒔く予定でいる。その時耕しながら土壌の様子を見たが、見ただけではわからないが、年々よくなって来ている気はしている。小麦を栽培しながら様子を見たいと思う。畑の隅に土壌の様子を見るために何か他の種も蒔いておくのも良いかもしれない。もう一年続けて大豆を栽培してみるべきか。畑を変えてみるかは、もう一つ判断材料がある。
舟原田んぼ下の3畝と私の家の2畝の方の収量である。私の家はきちっと管理されておらず、株自体がずいぶん減ってしまった。毎年こんなだらしない状態だが、昨年は16キロだったので、今年はどのくらいあるかが問題になる。また、舟原の田んぼ下の大豆は管理をきちっとされているので、良くできているように見える。23日の収穫の予定にしている。果たしてどういう結果になるだろうか。私の家の大豆はだらしない結果の叢生栽培である。草にやられて、半分は無くなってしまった。恥ずかしいことだが、生き残った株が何とか育った。今は草に紛れてはいるが、一応実をつけている。その実の状態は、案外に悪くない。むしろ良いと言えそうになっている。昨年程度はあるかもしれない。全く手をかけないダメ栽培の叢生栽培なのだが、それで一応自給分はあるのだから、良しとするしかない。
ダメな叢生栽培であるが、なぜか生き残った株は元気で見事に実っている。一株当たりの収量では100グラム越えでよいできだ。この畑は連作であるが、特に障害という兆候は感じられない。とするとやはり、上の大豆の会の畑はまだ土壌が出来てないだけなのか。もう一年頑張るか、畑を休ませるか。迷うところである。大豆の会の畑の良いところは、美しい場所だというところだ。NHKの朝の連ドラ「まれ」でも撮影に使われたような美しい畑だ。又作りたい思いはある。もしかして、連作障害を乗り越えて収量が回復する可能性も残されている。自農センターの石渡さんによると、小麦大豆の継続栽培では、連作障害は克服できるという主張である。また、その実践の見事な畑も、松本にあった。石渡さんは自農センターを止められたと聞いたが、あの畑は今もあるのだろうか。未練のある山の畑をもう一年継続してやるべきか、新しい畑にするべきか、大豆の会の皆さんに相談したい。