消費税10%賛成

   

荒波に舞う鳥 中盤全紙 白い絵で反射してしまい良く撮れていない。自分ではそこそこ自分の見えているものに近づいていると思っている。今見てみると、鳥が自分だったのかと思う。

私は以前から消費税値上げ賛成である。10%へのさらなる変更も賛成である。ただし条件がある。お米代表とする、基本的食糧は無税に同時にする事である。安倍政権は国会を解散し、消費税凍結を掲げて選挙をしようとしている。政治家が選挙だけを目的に活動している結果である。本当に国民の生活を考えたら、選挙などできる状態ではない。国民の生活の共通のものである基本的食糧から税金を取ることがおかしい。憲法で保障された生活権からして、食糧から税金を取ってはならない。その前提で、消費税の10%は賛成である。消費税では公明党の主張が比較的近い。但し、公明党案では値上げしないというだけで、無税までは言わない。米と麦と大豆は無税にしなければダメだ。複雑にしない為にも、多くの品目を無税にしない方がいい。この3つだけでもいい。最低限それだけを食べていれば、何とか生きていられるというものは、無税であるべきだ。公明党は朝食という言い方をしている。ともかく基本的食糧は無税という事がいい。そして10%の消費税である。

消費というものは美徳ではない。消費はできる限り控えるものだ。資本の競争の為に、国民を消費者として見ているのが政府は間違っている。人口減少や、女性の社会での活躍も、経済の視点が政府の本音である。経済の前に人間の暮らしに対する思想が無ければならない。一人ひとりの暮らしの倫理に置いては、消費は控えるものと考えたほうがいい。節約は正しい暮らし方だ。私は飲み水は、湧水を飲んでいる。湧き水の方が生きていると思うと同時に、湧き水はお金が掛からないと思う気持ちを飲んでいる。国の経済を優先に考えて、国内消費の拡大の為に、要らないものを買わせるような方向になってはならない。消費を多くするものが、その贅沢消費に対する対価として、消費税として税を多く負担する。消費の抑制になる税は、悪い税制ではない。さらに、税の多様性という意味でも悪くない。税は何処かに偏らない事が公平になる。問題は消費税が弱者の負担増になるという点である。そこで、基本的食糧を無税にする事で弱者対策を行う。これが絶対的条件である。

消費税を10%にする事は、現状では格差拡大につながる。日本の現状の格差は、多分過去最大ではないだろうか。しかも、格差はさらに深刻化して行く状況である。市場原理と能力主義の政府である。頑張るものが多く取る。聞こえはいいが、実は既得権を保有する者がさらに有利になる仕組みである。資本を多くもつものがより有利になる政治なのだ。機会均等であるべき、教育にも格差が反映する。能力主義と言っても経済格差が、能力の獲得に反映する。それは悪い先例として韓国社会はひどい事になっていて、社会の絶望感につながっている。その点、詳細は分からないが、アメリカの様なキリスト教社会の能力主義とは、別の道筋を歩むことになるのではないか。個人主義の確立と、封建的家族主義の清算がなされていない社会との違いという事もあるのだろう。

政府が食料の無税化をどこまでやるかである。民主党をはじめとした野党は自民党以上に混乱をしている。消費税の意味合いを理解しているのは、公明党だけである。この際、野党は基本的食糧無税を主張してもらいたい。そこに自民党との対立軸を作る。それは消費税10%と何ら矛盾しない。弱者の側に明確に立つ。既得権益の側に立たない。これが野党の道である。所が、野党の人達の多くも、既得権益にしがみつく労働組合であったりする。日本人のかなりの人達が、過去にしがみつき、自分の足場だけを固めようという意識になっている。この様に利己的では日本に未来が無いという事に気付かなければならない。第3の矢がどこにもなかったように、新しい産業が立ち上がるような、環境と意欲が失われかかっている。そして、収入は物価の上昇にも追いつかない社会。このまま自民党政権では格差は極端に広がるはずだ。その不安の爆発を抑止するために、自衛の軍隊は強化されてゆく事だろう。今回の選挙で自民党に勝たせるようでは、野党はすべて辞めた方がいい。今回の選挙を絶好のチャンスと考えなければならない。

 - Peace Cafe