ソーラーパネル設置
角館のしだれ桜 10号 武家屋敷を覆うように桜が咲いている。見事な景観である。角館周辺には美しい集落が沢山ある。桜を見ると絵に描きたくなるのだが、絵にした時にあの、不思議な異空間の感じが消えてゆく。
かねてより計画していた、ソーラーパネルを設置した。1次工事として、27キロの発電である。あと6キロぐらい2次工事でやるかもしれない。第一目的は、反原発である。脱原発である。ソーラー発電など、考え方がおかしいという主張は十分承知している。当然、暮らしを変える方が先だ。しかし、生きて暮らしてゆくということは、大なり小なり、エネルギーを消費する。農業をやるのにも、軽トラックには乗る。化石燃料を使う。地場・旬・自給の精神から言うと、自己矛盾がある。原発の稼働を容認してきたのは、私自身の責任でもある。そう思うと、自然エネルギーへの転換を行動にあらわしたくなった。ちょうどその頃小田原市でも加藤市長が小田原電力を主張した。素晴らしい考えだと思った。意見を出したり、研究もした。飯田哲也氏の研究所の主催する連続勉強会にも参加した。水力発電の適地を探し検討をしてみたりもした。バイオエネルギーについても、小田原の山林と、チップボイラーの利用の組み合わせを調べもした。そういう意見を市にも提出した。そして作られた検討委員会には、市民委員として参加を希望した。
しかし、公募委員は特に設けず、迅速に進めるために、小田原の経済界を中心に委員会は編成された。そして、その検討委員会は、一部秘密会として進められた。市役所の4階に検討委員会の報告書がいつもおかれていたのだが、肝心の点は非公開と判が押されていた。そして、迅速のはずがいつになっても具体的な小田原電力は不明瞭のままである。ある自然エネルギーの専門家の人に、小田原の進め方を聞いたところ、国からの補助金をみんなで山分けするための組織なのだ。だから、上手くやっているだけなのだ。そういうことは世間にはいくらでもある。民主的に進められると考える方が甘い。こう言われてしまった。実態はまさかそれほどひどいことはないと思うのだが、いつになっても具体化されないことだけは確かだ。行政の進行状況がどの程度かは分からないが、小田原でも、かなり大きなソーラーパネルが設置され始めている。500キロくらいのものが、曽我山の東斜面にある。久野でも50キロ規模が2か所設置されている。そこで、自分でやることにした。小田原電力の為に準備した、1000万円で自分で太陽光発電を行うことにしたのだ。
10年前に家の屋根には太陽光パネルが付けてある。すでに減価償却して、現在は利益が出ている。これからやるパネルが、経済性があるのかどうかは、正直のところ良く分らないが、電力不足だから原発を再稼働するという言い訳は、少しでも止めさせたいのだ。ともかく節電は継続して徹底する。暖房、冷房は使わないというような節電はこれからも続けてゆきたい。ケイトラも電気自動車に、買い換えたいと考えている。先日、自動車やさんに相談に行ったら、まだ早い。蓄電池がもう一段改良されてからの方がいいと言われてしまった。リチューム電池の進化は目覚ましいものがある。かなり実用に近づいている気がしている。4WDがないのも弱点である。荷台下に電池が来るために、4WDが構造上難しいのではないかと、ケイトラ研究会の人は言われた。しかし、馬力は結構あるとのことだった。今回の太陽光発電はすべて売電である。今後買い取り価格は下がるかもしれないが、電力価格が上がることだけは確かだ。
最初の構想では、農地に作ろうと考えたのだが、どうも話が進まない。久野地域でも、山聖さんの駐車場の斜面で、太陽光パネルが設置されている。そこで進め方を教えてもらった。三心さんが土地を借りて作ったものだそうだ。施工したのは諏訪の原にあるJRCという会社である。結局、山林の部分に設置をした。小田原市の許可は、施工業者の三心さんと、JRCさんとで、進めてくれた。27キロということなのだが、もう少し広げて、33キロにしたいと考えている。それは50キロに近い方が経済性があるということらしいからだ。設置場所の面積から言ってもう少しは広げられる。それは2次工事にしたいと考えている。