大豆の収穫から、小麦の播種へ

   

大豆と小麦は、同じ畑の裏と表で作っている。畑の場所は小田原では標高の高い方で、230mほどある南傾斜の斜面である。和留沢という戦後開拓で出来た集落へ行く途中の山の畑である。5年前まではみかん畑であった。地主さんがミカンが管理できなくなり、借りてもらえないかということで始まった。地主さんは自分が作ってきたミカンだから出来れば、みかんのまま管理してもらいたいということだった。しかし、みかんを作っても私達には販売の方法もないので、みかんを切って畑として管理してもいいということなら、やらしてもらうということになった、一度は新規就農をした人が、管理することになったのだが、結局場所が離れ過ぎているということで、私がやらざる得ないことになった。しかし、私一人ではやれないので、まずは冬の間の小麦をグループで作った。夏の間は、小松菜は作ったのだが、草だらけにしていた。そんな管理では困るということを地主さんから言われて、夏の間の大豆畑を、西大井からと移すことにした。

大豆の収穫の場面である。11月3日のことだ。大豆の収穫には、早かったのだが、小麦の予定があるので、収穫してしまうことにした。収穫してすべてを機械小屋の裏の作業スペースに干した。雨が降ればシートをかぶせて、晴れたらば取り払ってということで、ともかく干している。24日が脱粒の予定だから、それまでには乾かさなければならない。上手くやらないと豆の品質が低下してしまう。

11月4日に大豆を片づけて、鶏フン堆肥を40袋撒いて、トラックターを1回かけたところだ。土がずいぶん変わっている。柔らかでふかふかしている。何となく畑の良い土のような気がする。この後、雨がすぐ降り出した。そして、9日にもう一度トラックターをかける。土がさらに整った。トラックタ―の耕運の仕方も、少し上手になってきた。傾斜のきつい畑を平らに耕すのは、少し難しい。そして、10日の朝から小麦の播種を行った。9日の夜に結構な雨が降って、これはできないかと思ったのだが、土がべたついていない。傾斜があるおかげもあり、水が溜まらない。やれるところまでやってみようと言うことになった。雨が今にも降り出しそうな天気で、ちらつく雨に追いかけられながらの小麦の播種になった。

小麦を蒔き終わった。最初はサクを切って手蒔きをしたのだが、人が増えてきたので、播種機を使った。今までより小麦の播種機が上手く作動する。播種のスピードが去年の倍の速さである。去年は2台で行ったところ、今年は1台で8時から11時までで終わった。驚くほど早かった。土は少し濡れていてもサラサラしているよう状態のため、播種機に土がくっつかないでくれた。以前から思うと土が明らかに変わった。麦大豆と畑を継続しながら、土壌の改善が出来てゆくとすれば、素晴らしい農業技術だと思う。去年も今までよりは、小麦は良く出来た。今年の大豆はどのくらいの収穫になるか分らないが、少ないことはないようだ。収穫も十分あり、土壌も改善されてゆく。この循環の形は山の畑の一つの形に出来るかもしれない。小麦は11キロ蒔いた。やはり、少し量が多い。

大豆の干してある場所である。機械小屋の柵の内側の中庭である。大きなシートがかけてある。雨が降らなければ、シートは取り除いてあるのだが、天気が一向にすっきりしないので、中々乾かない。来年の大豆、小麦の耕作日程は、かなりづらさないとダメだろう。大豆を1週早く種まきをする。大豆の刈り取りは2週間遅らせる。今年でいえば、大豆の刈り取りを11月17日にして、小麦の播種を11月24日にすることになる。小麦の刈り入れが7月初めになる。このあたりの日程の調整を天候も考えながら、調整する必要がある。

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