久野川の一斉清掃
自治会の活動として、久野川の一斉清掃というものがある。6月1日舟原自治会では半分の人間が4つの班に分かれて、あちこちを清掃する。川掃除にあたる人員は18名であった。今年は副自治会長なので連絡係として参加していた。特に作業はしなかった。以前とは川掃除の方法が全く変わったということを知った。私たちの5組は、久野川清掃と言いう名前ではあるが、熊野神社の清掃担当だったので、川清掃のやり方が変わったことは知らなかった。こういうことは来年の為に知っておかなければならない。以前は、どこの組も本当に川掃除をしていた。河の中に入ってごみ拾いをする。投げ捨てらていた自転車を引き上げた覚えがある。上から見ているとカヤが茂って良く分からないのだが、すごいごみが川には落ちているものだ。特に、橋の周辺がすごいごみが投げ捨てられていることが分かる。しかし、基本的に川に入って掃除はしないことになったようだ。正確な理由はわからないが、事故があるといけないからということらしい。
川の中は掃除をしない久野川一斉清掃というのも変なものだが、自治会の活動の限界かもしれない。以前一斉清掃の日に中久野あたりで、川に落ちて腕を折った人がいたということを聞いた。このことが発端になり、川の中には入らないということになったのではないかと想像する。一方で中宿あたりでは、大きな重機まで入れて、カヤなどすべてを取り除いているらしい。確かにきれいになっている。これは地域の業者の人が重機や人材を投入してやってくれているらしい。取りだした植物はすべて堆肥にしているという。すごいことをやっているものだ。舟原あたりには、私が来た13年前には、カヤはこんなにはなかった。川面が見渡せる状態であった。現在川全体がカヤで覆われているような感じになって来た。土砂の流入が増えているからだと思う。上流域でがけ崩れがあり、今も土砂がかなりの量流れ込んでいる。これが石の間に詰まって、砂州状態になり、カヤが生い茂る。昨年の豪雨で河岸が崩れるほど激流が流れたのにもかかわらず、カヤはすぐ前の状態に戻った。
上河原橋の上には大きな檜が流れてきて、今も横たわったままである。これは役所のある人には連絡をしたが片付かなかったものだ。今回、川掃除の状況確認に、市長を含め役所の人が来たので、この木のことを話した。役所の職員が何とか片づけてくれるそうだ。昨年6月の水害のときには、河岸の崩壊が4か所あった。こういうときには、河川課管理の市の職員が上流から、下流まで一通りはみているものと思っていた。今回聞いてみたら、河川課にはそんな余裕の人員はいないのでやらないそうだ。私は豪雨が治まってすぐ、車で見れるところは見て歩いた。せいぜい2時間ぐらいだった。川がどう変わるか興味があったのだ。それで崩壊個所を確認した。当然、行政は知っているものと考えていた。そういえば市長のブログには、1かっ所の崩壊で済んだと書かれていて、おかしいと思った。河川課は市民からの通報に期待しているということである。
この市民からの通報を行ったために、ある自治会長から怒られた。自治会を通してくれということだった。自治会には改修してもらいたい個所の順位があるのだそうだ。勝手にそれを無視して行政に行ってもらっては困るということだった。そこで昨年の6月の時は、ある市の職員の方に、行政が見つけたということにしてほしいということで伝えた。こういうやり方は良くないのだろうが、これ以上ほっておいて崩れるのが心配だったからだ。田んぼをやっていると、川のことが気になってしょうがない。川が崩れれば田んぼを続けることが出来ない。本来であれば、川に入って掃除をすべきだ。そうでないなら、川掃除とは言わない。川に入ることが自治会としては危険ということであるなら、何らかの形で、河川の清掃をする方法を考えなければならない。行政は、見て回る余裕もないそうなのだ。市民河川清掃グループでも立ち上げる必要があるのだろうか。