2011の田植え

   

今年の田植えは、20名の参加。子供が5名。赤ちゃんが2名。天候は曇りの田植え日和。線引を6時から初めた。8時から田植え開始。午前中に上段の田んぼと、下段の田んぼが終わる。昼食後に中段の田んぼをやって、3時ころには終了。とても集中した良い田んぼで、小さい苗で植えにくかったのだけど、見事な田植えになった。線引は、山ちゃんと私とでやったのだが、水の残っている部分をはっきりと引けず、田んぼを平らに排水口に向かって、代かきをする。これが重要なことを改めて感じた。来年こそと思う。これもまた、いつものこととなるが。土が変わってきたことがうれしい。粘りが出てきた。始めた4年前とはだいぶ違う。この違う感じは田植えで田んぼに入ると良く分かる。足の田んぼからの抜け方が違う。ベターっとひっついてくる感じが強くなった。もう一つは手で擦ってみて、ざらつき感が減った。

苗は小さかったが、数は十分であった。セルトレー200枚使って2反5畝である。10枚余裕があるという感じだ。苗が小さかった理由がもう一つ分からないのだが、根がセルトレーを突き抜けて、苗床に入り込んでいる長さが少なかった。これからの生育と言う感じがした。来年は種まきを一週早くすると言うことだろう。麦刈が、この後に成るのでその前に田植えをどうしても終わらせたい。この順序は昔なら、同じ場所でやる2毛作なのだから、麦が終わらなければ田んぼの準備は出来ないのだから、今のところ同じ場所でやりきる実力はない。畑がこれだけあいている状態なので、麦と大豆とか、昔と違う組み合わせをして、田んぼは緑肥を作るということが合理的なことに成っている。腐植を増やす事が土づくりの基本。これを外から持ち込むのでなく。その場で作って行くということは合理性もあると思う。

今年はアラオコシ段階で大量のアマガエルの卵があった。今年はおたまじゃくしがすごいことに成りそうである。オタマジャクシが育つような田んぼにしたい。その意味でも干し田を遅らせて一回にする位が良いだろう。田んぼの生き物の観察は続けたい。こういう知識がないのは残念なので、少しづつでも勉強をしたい。苗が小さいので、どうしても草は出るだろう。早めにコロガシをすることはしたい。現段階でも減水深がだいぶ改善されてきている。それが雑草の発芽を促進してしまう可能性もある。これも観察の継続。ソバカス抑草も徹底してみる。どういうことに効果があり、又効果がないのか。このあたりも十分の観察。苗代部分の土は、腐敗臭が若干していた。田んぼの土の匂いの変化も注意深く見て行く。

みんなが自分の田んぼという意識でやっているので、田んぼの隅々まで気持ちが通る。大抵のことは、誰かが気がついて直してくれるので、心の通った田んぼに成っている。長く続けることで、生まれてきたものがたくさんある。今年は放射能で一時は、田んぼすら危ぶまれた。田んぼの空間線量は、0,05マイクロシーベルト。実は土壌表面の放射能もどの程度か推定できる資料は届いた。この数値なら、田んぼの責任者として、田んぼを行って問題ないと判断している。もちろん、子供も参加する田んぼだから、判断はそれぞれがしなくてはならない。小田原の中でも久野地区はどちらかと言えば高い値の地域である。行政に対して、土壌の測定を行うように働きかけて行きたい。

昨日の自給作業:線引、田植え、8時間 累計時間:24時間

 - 稲作