小田原市の市議会

   

市議会と市会議員の役割はなんであろうか。「小田原市議会を考える市民の会」というものがある。月に1回集まり、市議会の仕組みを勉強している。全国の機能している市議会の仕組みを勉強している。小田原の議会事務局に沢山の質問もした。市議会の事を考えるということで、市会議員との対立を起こさないように穏かに進めている。ある意味、生ぬるい集まりである。何しろ、議員の賛否すら公表する必要は無いというのが、小田原の現在の議会である。市民感覚からすれば、相当不思議な集まりである。賛否だけを公表すると、議論の内容が誤解されると言うのが、議員各位の理由である。一体、賛否を公表するなど当たり前すぎて、馬鹿馬鹿しい限りである。何を考えているかさえわからない方がいいという事だろう。市民感覚とは違うようだ。何しろ奇妙奇天烈ホールも、城下町サミットも議会は素通りだった。

小田原では市会議員は先生である。お会いした場合、一歩下がって礼をする空気が、いまだに、ある。市会議員の先生は、多額の給与をもらって、市民の為にどんな仕事をしてくれているのだろう。まさか、北条五代祭りで行列するのだけが仕事という訳ではない。市会議員は自分のしている仕事を、報告する義務があるのではないだろうか。せめて、活動報告をホームページに業務報告として、乗せるぐらいはしてもらいたい。経費がかかるわけではない。是非ともお願いしたい。既にやられている議員のかたも居る。武松議員はとても丁寧に日勤表のような形で、報告がある。とても好感が持てる。ブログという形で、かなりの頻度で書かれているのが、田中リエ子議員と檜山智子議員と今村よういち議員である。時々というレベルで書かれているのが、佐々木ナオミ議員と大村学議員であろうか。そういうところから、一番議会の様子が伝わってきている。

かなり熱心に読ませていただいている。武松議員は公開した、井戸端会議という掲示板もある。田中リエ子議員もブログにコメントがかける。佐々木ナオミ議員も最近コメントが入れられるようになった。私も書かせていただいたこともあるが、きちっとした返事もいただけた。議員が市民の質問に答えてくれることは、大切だと思う。それだけで、武松議員は好印象である。こうした事は市会議員であれば、市民に対する義務だと考えている。他に公開した掲示板を持つ議員は居ない。と思うが、居たら教えていただけたらありがたい。同じことでも多面的に情報が分かる。公開での議論を避けるのは、自信がないからだと、そう想像している。どんな事でも、賛成も反対も当然ある。それを、きちっと議論する空気を作り出してゆくのも、市会議員の役割では無いだろうか。これからの市会議員は、公開したホームページを持つのは、当たり前の事になるだろう。その日その日の報告義務をお願いする。小田原市の仕事内容を市民に伝える事が仕事の一つだとおもう。

公開の掲示板を持つことも、大切だろう。市民の意見を聞くこと。これも市会議員の大きな役割である。市会議員は公開の場で意見を表明する事が、大事な仕事だと思う。そういう過程を経て、小田原市民の民意のようなものが形成されるのではないか。いま、市会議員が自治基本条例に対してどう考えているのか、意見を言うべき状況である。しかし意見は少ない。具体的にいえば、自分の分野である、農業で小田原の市議会は農業に対して、何か意見はあるのだろうか。市の農業政策への批判、特に有機農業偏重ではないかなどの意見はあった。小田原の農業がどうあるべきかの。一番欲しい議論がない。大きな展望のようなもの、方向性のような議論は探せなかった。本来議会はそう言う事を活発に議論し、模索する場ではないだろうか。そういえば、議論はできない仕組みになっている。質問だけだそうだ。

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